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東京都

株式会社エクステンド

代表取締役社長

沖原 厚則

ATSUNORI OKIHARA

FAVORITE

PROFILE

  • 企業名

    株式会社エクステンド

  • お名前

    沖原 厚則

  • 生年月日

    1963年5月17日

  • 出身地(都道府県)

    大阪府

  • 出身校

    滋賀大学経済学部

  • あだ名

    おっきやん

  • キャッチコピー

    人生を自分らしく表現

  • 人から愛される事業を残す

  • 人生成分6つのキーワード

    現在・過去・未来・思い出・哲学・信念

  • 部活、特技

    野球(中学)・陸上(高校)・基礎スキー(大学)

  • 趣味

    バカラを集めること

  • パワー飯

    鯛めし

  • 好きなお菓子

    敢えて言うとおかき

  • 苦しいとき励みになった経営のテーマソング

    愛燦燦(歌詞がいい)

  • 子どもの頃の夢

    商社マン

  • 休みの日の過ごし方

    大学の通信教育勉強

CEO STORY

Q1

A. あなたをよく知る人物(家族・従業員・友人など)に紹介してもらってください。(他己紹介)

しっかりとした信念がある一方で、新しいものや、今までとは違った何かを受け入れる柔軟な感性を持っている人です。おちゃめな遊び心もある。
そしてとても面倒見がいいというか、自分が関わる人達を簡単には見捨てない、情が深い人だと思いますね。
たくさんの人に愛される関西弁の楽しいおっちゃんでもあり、いざというときに頼りになるスーパーヒーローのような社長です。

Q2

C. 事業内容を詳しく教えてください

株式会社エクステンドは、事業再生や事業承継のコンサルティングをしている会社です。医師が病気の人を診断してカルテを作って治療するように、会社の経営状態を改善します。経営者に話を聞き、財務分析を行い、経営にどのような問題点があるのか読み解きます。そういう意味では「会社のお医者さん」ともいえるかもしれません。
特に、M&Aには力を入れています。具体的にいうと会社を大きくしたい、人手を増やしたいという〝会社を買いたい企業〟と、会社を承継してくれる人を探しているという〝会社を売りたい企業〟をマッチングさせて、間に入って交渉を成立させていきます。そうやって中小企業の悩みを解決し、会社の想いを引き継いでいくのが僕たちの仕事です。

Q3

D. どんな学生でしたか

どこにでもいる普通の学生でしたね。あまり目立つ方ではなかった。勉強がすごくできるわけもなく、運動がすごく得意なわけでもなく(笑)。中学1年生のときに、家庭の都合で1学期だけ大阪の中学校に通って、2学期から奈良に転校したんです。その学校に購買部があったんですけど、そこにいたとき「沖原くんやろ!」って突然声をかけられたんですね。あれー誰だったかな…と思っていたら、前の学校にいたとき、部活関係で知り合った子でした。彼は背の高い男前なヤツで(笑)。彼とあるとき駅でばったり会ったら「沖原くん、待たせたな」って、いきなり言うんです。約束なんてしていないのに何かと思ったら、女子にバレンタインチョコをもらうのが照れるという理由で、逃げるためのダシに使われたんですよ。そんな都合の良い学生でした(笑)。昔から上の人には恵まれて、かわいがられていましたね。お笑い路線では目立っていたかな。

Q4

E. 学生時代から社長になるまでの道のり(経歴)を教えてください

僕が就職を考えていたのは1987年頃。ちょうどバブルのときで、当時は就職浪人なんて言葉もなく、みんながストレートに就職できた時代でした。大学3年生のときには叔母の紹介で就職先が決まり、周囲が就活をしているなか「沖原は就職が決まっていていいな」とうらやましがられていました。ところが、大学4年生の秋になって、まさかの大どんでん返し。就職先を紹介してくれていた叔母と母が大喧嘩し、その影響で決まっていたはずの内定が取り消されてしまったんです。周りはみんな就職先が決まっているなかで、ひとり、白紙になったんですから大変です。
採用活動をしている会社もない状況でしたが、ツテをたどってなんとか神戸のアパレル会社に就職しました。12年ほど働いた後は、経営という仕事に興味をもって某コンサルティング会社に転職。このときの会社で、コンサルティングという仕事について徹底的に教えられ、鍛え上げられました。挨拶の仕方や名刺の出し方、句読点や言い回しといった細かい部分にいたるまで…。毎週日曜日には、自宅にFAXが送られてきて指導が入るんです。みんなで「恐怖の日曜日」と呼んでいました(笑)。
そんな7年間を経て、別の会社に移籍することになるのですが、その経緯がまた変わっていて。当時、ある会社のコンサルテインングをしていたのですが、そこの経営状態がうまくいっておらず、年末の給与振り込み期限になっても「社員に給料が振り込めない」という事態になっていました。ところが、その社長さんが印鑑なんかを全部僕に預けて「これを自由に使っていいからお金を調達してくれ」と言って、ニューヨークに飛んでしまったんです。困り果てましたね。自分の会社ではないのに、もう顧問としてその会社に入っているわけですから、よくも悪くも社員さんたちから慕われている。僕がなんとかするしかない…! どうしようもなくなり知り合いを頼ったところ、週明けの朝一番に銀行に行けといわれました。
するとその資金繰りの面接をしてくれた人が「これだけの資料が作れるなら即戦力になるから、うちの会社においで」と言ってくれ、そうして入ったのがフィナンシャル・インステテュート。今、僕が社長をしている株式会社エクステンドの前身です。

Q5

F. 最近感情が動いたエピソード

先日、新国立博物館のイヴ・サンローラン展を観に行ったのですが「パッションというのは女性を着飾るだけではなく、女性の不安を払しょくして自信をもたせ、自己を受け入れるものだ」と書いてあり、その言葉に感銘を受けました。というのも、この〝パッション〟というのは〝事業〟や〝コンサルティング〟にも置き換えられるなと思ったんです。これはいい言葉だなぁと思いましたね。日本って、比較して物事をとらえる文化が強い。良いとか悪いとか、良い学校を出たとかそうじゃないとか。大企業かどうかとか。自分と人を比べたり、偏差値教育が染みついていたり…。でも、そうじゃないよね、と。これからの時代に一番大事なのは、自己を受け入れることです。自分らしさをみつけて表現することが、これから特に求められることだと思います。

Q6

G. 汗と涙の塩(CEO)味エピソード(経営における最大の危機)

とはいえ、実は「社長になりたい」と思ったことは一度もありません。社長になろうなんて気持ちはまったくなく、普通に社員として働いていました。ところが、円循化法が施行されてメルマガ広告からの集客がガクンと減ってしまったんですね。そんな折、当時の社長からこう言われました──「沖原くん、うちの会社を売ってくれ」。わかりました、と言って引き受けたのですが、それからある事件が起こります。普通、自社が売り手となるM&Aをする場合は、社員のモチベーションを下げないよう秘密裏に行います。ところが、当時の社長が、社員みんなが見られるスケジュールに〝M&Aヒアリング〟と懇切丁寧に書いてしまったんです。ウワサがバーッと広がって、夜になると社員から電話がかかってきて事情を説明する事態に…。それがきっかけで、当時売上トップだった社員たちが辞めてしまい、さらに追いつめられました。コンサルティング業界は、お客様がコンサルタント自身についているという特徴があるため、お客様も離れてしまったんです。しまいには、社長が僕に経営をしてくれと頼んできました。でも、僕は社長を引き受けたくなかったので、こう言いました─「取引先の大手銀行が株の買い取り資金を貸してくれるなら引き継いでもいいです」と。天下のメガバンクが、まさか中小企業の株の買い取り資金を出すわけがないと思っていたんです。すると、当時の支店長が赴任してきたばかりでやる気満々で(笑)。こっちは「ちょっと待て」と言いたかったのですが、トントン拍子に話が進んでしまい、融資が降りることに…。結局、会社を引き継ぐことになりました。社長になるつもりなかったのに…!(笑)

Q7

H. 経営危機をどのように乗り越えましたか

先ほどのメガバンクの融資が降りたことも大きかったのですが、それだけではありません。一番大きかったのは社員たちの力です。今もいてくれている会社のメンバーは、ほとんど当時からの社員たちばかりで、彼らが危機を乗り越えさせてくれたというのが本音です。ですから、僕ががんばって乗り越えたというよりも、社員一人ひとりがいてくれたからだと思います。普段はあまり口に出して言いませんが…(笑)。社員たちには感謝しています。

Q8

I. 社員とのエピソード(名物社員紹介)、社員への思い

あえてひとり挙げるとしたら、社員のN氏とはよく飲みに行きます。まじめでよく勉強しているし、話していて安心感がある。N氏も「社長は話がおもしろくて話題が豊富。あっという間に時間が過ぎる」と言ってくれます。そんなN氏と先日、社内の話をしていたとき、印象に残ったことがあります。その飲みの席で、N氏が「社長、そんなことまでやっていたんですか」と泣いてくれたんですね。内容は個人情報なので詳しくは言えないけれど、嬉しかった。彼が初めて飲み代をおごってくれたのも嬉しかったですね(笑)。

Q9

J. リーダーシップのスタイル

今は会社の地盤を固める時期だと考えているので、社員一人ひとりに直接指導することはあまりないです。でも、今いるメンバーに支えられています。これは、僕がまだ社長になる前のこと。あるとき、上司が若い子にメモを渡して「ここに行ってこい」と言っていたんです。当然「何しに行くんですか」と聞くわけですけど、上司は一言「行けばわかるよ」の一点張り。一見すると雑なんだけれども、行動することで、経営者が求めていることを汲み取って対応する力が育つ。机の上でいくら研修してもダメなんです。僕は、良いコンサルタントというのには条件があると思っています。それは「人前に出るタレント性があること」と「きめ細やかさ」です。タレント性というのは、決まりきった一様な対応じゃなく、そのときの状況に応じて臨機応変に対応できること。きめ細かさというのは、句読点の打ち方といった細かい部分にまで気を配って相手に接することができることです。この二つがそろってはじめて、良いコンサルタントが育つと思います。

Q10

K. 事業を通して実現したい夢

この間、ある経営者と話していて、共通する夢があったんです。それは、後世に残る事業をしたいということ。そういう思いがあると、モチベーションが湧いてくる。僕自身、元々社長になりたくてなった人間ではないので(笑)。社長って案外、そういうモチベーションをもつのが大事ですね。そうして、僕たちがやってきたことを今いる社員たちや娘に受け継いでいってほしいなと思います。経営者がどうしたいのかを実現していくために、会社自体、後世に残る事業にしていきたいと願っています。

Q11

L. 夢を実現するために武器となる社長の強み、こだわり

僕たち一人ひとりが自分らしさを見つめ直さなくちゃいけないと思います。そして、自分らしいコンサルティングをやっていく。サービス的には差別化が難しくなってきている業界ではありますが、きちんとやっていれば誰かが見ていてくれるし、評価もしてくれる。それぞれが勉強していって、付加価値がつく仕事をしていれば、結果はついてくる。そう思っています。
ここで大切となる二つの考え方があります。一つは「長所を伸ばす」こと、もう一つは「欠点を直す」こと。長所を出し切った人が欠点を直したら良いと思うんです。ですから、まずは僕たち一人ひとりが自分の伸びしろをしっかり伸ばしていくことが大事ですね。

Q12

M. 社会貢献、地域貢献、SDGsに関して実行していること

今、アーティストの力を積極的に取り入れて事業を展開していこうとしています。彼らの感性っておもしろいんですよ。この前、美大出身の方にポートフォリオ(※自身のこれまでの作品などをまとめた作品集)を見せてもらったのですが、食べ終わった食器を上から撮って作品にしていたんです。普通の人から見たらただの景色ですが、それを芸術として表現して賞まで取っているんですね。こんなふうに、美大出身の人材を積極的に取り入れることによって、新しい視点を取り入れる。そこに打開策がある。今の時代、差別化ができないと生き残れない。ではどうやって差別化するのかというと、自分らしさを表現していく。柔軟な発想がますます大事になってきます。

Q13

N. 自社の強み、面白い制度

エクステンドとしては、財務や銀行との取引に強いことが強みです。お客様に合わせて、たとえば「銀行から借りないでこうしましょう」といったように柔軟な対応ができる。それと会社の方針としては、社員の業績を給料にスピーディーに反映しているのは特徴だと思います。自分のがんばりが、翌月にはもう振り込まれている。それは社員みんなに早く豊かになってほしいと思っているからです。お金があることで、自分にもっと投資してますます豊かになっていってほしいですね。

Q14

O. 若者に望むこと、共に挑戦したいこと、メッセージ

僕の経験上、「量より質」「石の上にも3年」というのは本当だと思います。会社に勤めても3年は続けてみてほしい。総合商社なんかだと10年でやっと一人前だといわれます。質は量からしか生まれない。僕自身、コンサルタントとして鍛えあげられた若い頃の経験が今でもいきています。一心不乱に仕事をするという経験を、若い人たちにも是非してほしいです。

Q15

P. 家族へのメッセージ

お互い、健康でがんばっていけたらいいかなって思います。健康が一番ですからね。娘には、アホでもいいからみんなに慕われることが大事だって伝えたい(笑)。友達がたくさんいるのはいいですよね。僕も目上の人にかわいがられてきましたから。

COMPANY PROFILE

社名
株式会社エクステンド
設立
2004年10月
業種
企業支援コンサルティング
事業内容
①コンサルティング(経営・事業再生・M&Aアドバイザリー)事業②アート事業
提供価値
コンサルティングを通じて社長を元気にする
本社
東京都中央区八重洲1-4-16 東京建物八重洲ビル3階
拠点活動
https://www.extend-ma.co.jp/company/
https://kakutell.com/
活動エリア
東京・全国
社員数
30名
採用情報
中途採用