PROFILE
企業名
有限会社なべやま
お名前
鍋山 勝幸
生年月日
1980年6月14日
出身地(都道府県)
鹿児島県
出身校
鹿児島県立志布志高等学校
あだ名
かっちゃん
キャッチコピー
野球好きおしゃべり抹茶野郎
夢
全世界へオーガニック抹茶を
人生成分6つのキーワード
超前向き、茶農家長男、抹茶へチェンジ、師匠との出会い
ソフトボール、剣道部活、特技
剣道部・ものすごいポジティブ
趣味
ゴルフ・釣り・ボートレース
尊敬する人
両親
好きな映画
ジョーズ・アナコンダ
人生のバイブル
てっぺんの朝礼(大嶋啓介)
テーマカラー
レッド
パワー飯
ハンバーグ
好きなお菓子
ロッテのチョコパイ
底力の源
やっぱりポジティブ
カラオケ十八番
久保田利伸『Missing』
苦しいとき励みになった経営のテーマソング
WANIMA『やってみよう』
自分を動物に例えると
ゴリラ
子どもの頃の夢
お茶屋と剣道の先生
生まれ変わったら何になりたい
自分
休みの日の過ごし方
子供たちの野球を見る。今後は行ったことのない所に行ってみたい。
CEO STORY
Q1
A. あなたをよく知る人物(家族・従業員・友人など)に紹介してもらってください。(他己紹介)
『ポジティブ』やっぱりこの言葉が一番に思い浮かびますね!
とにかく行動力があり、仕事も遊びもフットワークが軽く、社長をつかまえるのが難しいです!笑
目標を持つ事で努力し続ける事ができる性格であり、常に新しいスキルや知識を身につける努力をしているので自分にとって刺激をくれる存在であり、成長を促してくれる人です!
Q2
B. 上記であなたを紹介してくれた方はどのような存在ですか (350文字以上 推奨)
他己紹介を書いてくれたのは実弟です!三男坊です。ちなみに私が長男です。
20年ほど前、弟は農業大学を卒業しましたが、ほとんどの時間を遊びに費やしていたようでお茶の知識はそこそこでした(笑)
なので学校を出ていない私と、遊びまくっていた弟と仕事のできない兄弟でお茶作りを必死にがめつくやってきた戦友のような弟です!
自分を信用してついてきてくれているので本当にありがたいです。
今では工場長としてお茶の製造、大麦若葉の製造は完全に任せています!高品質で食品工場としてもクリーンで安心な品を作ってくれているので感謝しています!これからも弟の更なる成長に期待しまくっています(笑)
Q3
C. 事業内容を詳しく教えてください
弊社は、鹿児島県志布志市の海の近くで山に囲まれた土地で有機JAS(オーガニック)をメインに抹茶(碾茶)、青汁(大麦若葉)ピーマンを栽培しています!他にもiPhone修理の店舗もあります!
抹茶(碾茶)は海外への出荷をメインで製造しています。栽培面積は47ヘクタールで製品製造は周りの農家さんたちからの生葉購入までいれると今年は75ヘクタールでした!来年は120ヘクタール目指します!
青汁(大麦若葉)の製造は30ヘクタールでピーマンハウスは70アールで栽培しています!まだまだ有機JAS(オーガニック)を日本中に広げていきたいです。
Q4
D.どんな学生でしたか
高校の頃はあまり真面目に学校へ行っていませんでした。8歳から剣道を始め高校でも剣道部に所属していましたが、それなりに出来てしまったので練習しなくなってしまいまして。本当はサッカーをやりたかったのですが、隣に住むお兄ちゃんに無理やり連れて行かれて始めたので(笑)。小学生の頃は小さな大会だと優勝したことも何回かあり、県大会でベスト8に残ったこともあります。実は、中学生の頃に各中学校のキャプテン7人と「同じ高校へ入学して強い剣道部を作ろう」と話していました。しかしその7人のうち入学できたのは私を含めて3人、他の4人は試験に落ちてしまいました。それを機に何となくやる気をなくしてしまって。高校の剣道部でも1年生からレギュラーに抜擢され、一緒に入学した他の2人も当然レギュラーでした。入学できなかった他の4人がいたら強豪校になっていただろうなと今でも思います。高校卒業後は、音楽系の専門学校へ進学しましたが1年で中退してしまいました。
Q5
E.学生時代から社長になるまでの道のり(経歴)を教えてください
音楽系の専門学校を中退する時、父から「車でも何でも買ってやるから戻って来い」と言われ、それがきっかけで鹿児島へ戻り今の会社で働くことにしました。その時、確かに車を買ったのですが結局代金は自分で支払いました。笑 当時の会社は家族経営が基本。夏の忙しい時期は昼間畑で作業をして夜になると工場の作業をするという毎日で、寝る間もなく本当に忙しかったです。その代わりに、冬は閑散期となるため仕事はありませんでした。今は三男の弟と仕事をしていますが、以前は次男の弟も一緒に働いていました。ある時私は当時社長をしていた父に「兄弟3人で会社をうまくやっていくには、早い時期に自分が社長にならないと弟たちをまとめられないので引退してくれ」とお願いをしました。父は「そうか、じゃあ60歳で引退するからそれまでに引継ぎをしていこう」と承諾してくれました。すると、ほどなくして次男が起業することになります。私は元々社長になりたいわけではなかったので「以前の話は無しにして、そのまま社長を続けてくれ」と父にお願いしましたが、すでに父は気持ちが切れてしまったらしく「もう、お前がやってくれ」と。こうして父が61歳の時、社長に就任しました。これまで、周りのサポートのお陰で自分のやりたいようにやらせてもらっています。ありがたいですね。
Q6
F. 最近感情が動いたエピソード
正直、感情が動いたエピソードは最近あまりありません。私は、常に楽しく生きていると思っていて落ち込むこともないのです。
Q7
G.汗と涙の塩(CEO)味エピソード(経営における最大の危機)
大麦若葉の製造販売を始めた頃、農協さんが買ってくれていたのですが、ある時突然買わないと言ってきたのです。どうやら農協さんがその売り先のメーカーさんから契約を解除されたことが原因のようでした。周りの農家さんも困ってしまい「鍋山さんのところで何とかならないか?」と相談されました。確認すると、自分のところの独自の販路で了解をもらったので、その大麦若葉を5~6千万円分買い取ることにしました。しかし口約束だったからか「やっぱり追加分の購入はなかったことにしてくれ」と突然断わられてしまったのです。結局その契約は流れてしまい、買い取った分が全て在庫になってしまいました。そのままストックしておいても冷蔵庫代などの経費がかかってしまうので、仕方なく半値くらいで何とか売り切りましたが、3千万円ほど赤字になってしまいました。当初から農協さんのルートを良く思っていなかったので、周囲には「うちのルートは大丈夫だよ」と偉そうに言っていたのですが、実は自分のルートもヤバかったという話です。頭の中だけで考えて安易に人からモノを預かってはいけないと、勉強になりましたね。
Q8
H.経営危機をどのように乗り越えましたか
その年は全国的に大麦若葉が在庫過剰となり、市場価格も大分買い叩かれるような状況でしたので仕方ない部分もありました。そこで私は、元々の本業であるお茶に注力するようシフトします。他人のお茶を仕入れ自分で磨き(荒茶を精製する工程)高値で売れるようさまざまな操作や調整を行いました。赤字になった3千万円を1年で取り戻してやると意地になって弟と取り組み、その結果本当に1年で赤字を補填することができました。もう二度と同じ失敗はしません。今でも他から仕入れることはありますが、以前のような感情に流されることはなく、計画的に仕入れるようにしています。
Q9
I.社員とのエピソード(名物社員紹介)、社員への思い
社員数が増え始めたところなので、まだ名物社員と言えるような人材は現れていません。当社は地元の先輩や後輩が多く働いてくれています。地元なので、もちろんそのご家族も顔見知りです。また親子2代で働いてくれている社員も数人います。社員が家を建てたときなどは新築祝いで呼ばれることがあり、その際に社員の家族と対面し小さなお子さんを見ると「自分がこの子たちを守っていかないといけないんだ」と感じますね。まるで自分の子どものような感覚になり「この子にたくさんお金を渡すために稼がないと」と強く思います。
Q10
J.リーダーシップのスタイル
社員にいつも伝えているのは「私は稼ぐ専門です。みなさんは自分に託された仕事をプロフェッショナルにやってください」ということです。この仕事は事故がつきものなので、まずは安心・安全に、そして食物を扱う仕事でもあるので衛生管理にも気を遣わなくてはなりません。最近は小さな企業でもコンプライアンスを考える必要が出てきましたが、その時代にうまく対応していくことが大切です。「相手のプロフェッショナルを信じて仕事を任せる」、「自分もプロフェッショナルな仕事をする」。それが私のリーダーシップのスタイルです。
Q11
K.事業を通して実現したい夢
キレイな目標としては「全世界へオーガニック抹茶を届けたい」ということです。もっと現実的なところでは「めちゃくちゃ稼いで地域にばら撒きたい」という夢があります。これには弟も賛同してくれています。めちゃくちゃ稼いで社員と地域に還元する。そうすることで地域経済が活性化しみんなが幸せになるというのが半分。もう半分は世間に対して「どやっ!」と言いたいです(笑)。地域にお金をばら撒いて「どやっ!」と会社の存在をアピールしたいですね。
Q12
L夢を実現するために武器となる社長の強み、こだわり
鹿児島で「オーガニックピーマン」を作っているのは、当社を含めて2社しかありません。そして作付面積では当社が日本で一番です。オーガニックピーマンの栽培を始めてまだ3年目ですが、日本一というタイトルを取ると大手スーパーからすぐにお声がけをいただきました。そして需給バランスもまだとれていない状況ですので、品物も足りず需要が伸び比較的楽に受注することができます。また本業の抹茶においても来年4月に新工場を稼働させます。現状は2~3番手くらいだと思うのですが来年は当社だけで京都府の生産量を上回る予定です。そうなると抹茶の生産量でも日本一になります。抹茶に関しては、アメリカのスターバックスさんへの輸出がメインです。安くても割と安定した取引となり、生産量も十分対応できる体制となるため収益もちゃんと見込めるようになります。大麦若葉についても、当社だけではその生産量はたかが知れています。しかし、協力会社にお願いして『なべやま監修』としてグループ化することで量がまとまります。大量出荷できる体制があれば先ほどのオーガニックピーマンのように大手メーカーさんなどから声がかかりやすくなります。大手メーカーさんは窓口が少ないに越したことはありません。複数の会社をグループ化することで窓口が一本化されるので取引もしやすくなります。このように、ある程度の「規模感」と「日本一」という看板が当社の武器であり、こだわりでもあります。
Q13
M.社会貢献、地域貢献、SDGsに関して実行していること
地域貢献の一環として道路のミラー清掃を行っています。それ以外に、今話を進めているのが障害を持った児童を預かる施設からの要望で、子どもたちが読む本が欲しいというものがありました。障害を持つ児童が読む本はとても高価なので、会社から寄贈することにしました。事例としてはまだ1件ですが、今後広げていきたいと思います。また、地域に根付いた農業を興し、地元の人たちと共に地域密着で事業をさせていただいていること、それ自体が地域貢献になっていると嬉しいです。
Q14
N.自社の強み、面白い制度
一番の強みは兄弟でやっていることでしょうか。他にも農場を任せていて最初に正社員となった人物がいたり、ピーマンだったらこの人に任せたりなど、つながりや信頼の強いリーダー的人材が揃っていることが当社の強みです。面白い制度は、寧ろ今それを廃止して世間一般に合わせようとしているところです。今まで「新茶の手当」とか「冬季の手当」など様々な手当を出してきました。しかし、差をつけると不満が出て、平準化するとそれはそれで不満の種になるという「あちらが立てばこちらが立たず」という状況になってしいました。そこで、全てを月給へ組み込む形にしました。よって、当社は面白い制度を辞めている最中です。
Q15
O.若者に望むこと、共に挑戦したいこと、メッセージ
私はここ鹿児島の志布志が大好きです。田舎の若い人たちはやっぱり都会へ行きたいケースが多いです。それは構わないのですが、その中からリーダーシップがとれて地元が大好きという人が残ってくれると嬉しいです。また当社からも、自分で独立したいという若い人材が出てきてほしいです。もしそういう人材が出てきたら、一緒にグループ化して、上手くいくよう導いてあげたいです。以前、社長チップス!のイベント「47夢ナイトin京都」で㈱農業総合研究所代表取締役会長の及川智正さんとお話しさせていただきました。その時、今報われていない農業者が報われるような形がとれると改めて感じました。今はまだ自分の会社に手がかかるので動ける状況ではないですが、4~5年して手離れできるようになったら、地域活性化のために人助けをしていきたいです。
Q16
P.家族へのメッセージ
なんだか改まって家族へメッセージというのも恥ずかしいですね(笑)。これはいつも言っていることですが、この会社は妻なくして成り立ちません。会社がここまで大きくなったのも、全て妻のお陰です。私が色々やり散らかしてしまうのを、いつも妻が後片付けとアフターケアで補ってくれます。妻の業務は経理なのですが、それに留まらず様々な認証をとったり、畑の数を管理したり、農作物を持ち込む農家さんや作付面積の管理までしてくれています。またトレーサビリティといって、その製品の現状品質から遡って生産者がいつ・なんの農薬を使用したかなどの履歴管理も全て一人でやっています。最近は業務量も膨大になっているので、担当者を補充する予定ですが、とにかく支えてくれている妻には本当に感謝しかないです。そして、うちには3人兄弟の息子たちがいますが、みんないずれ実家に戻ると言ってくれています。それぞれ家業のことを考えてくれていて、長男は海外取引をより活発にするため英語と中国語を勉強中。次男は農業高校に通い、将来は農業系の大学に進学すると言ってくれています。そんな息子たちへは、私も兄弟力を合わせて頑張ってきたので「兄弟仲良く、3本の矢が強いところを見せてくれ」とメッセージを贈りたいです。
Q17
Q. 社長の推しポイント ※社員さんからのコメント
鍋山社長といえばとにかくポジティブ!そしてユニーク!会社全体を明るくしてくれる存在です!
社長としての決断力と柔軟性をしっかり持ち明確な指示により社員を迷わせない指針を示すと同時に傾聴力も高く、柔軟に切り替えが出来る事が魅力に感じます。
そして忙しい時間の中でも社員とのコミュニケーションも大事にしてくれ、くだらない話をしたり時には悩み相談を聞いてくれたり、また社員だけではなく社員の家族も大事にしてくれる人情味のある鍋山社長!
そんな鍋山社長も忘れっぽいというお茶目な一面が!
みんなでその部分をサポートし、持ちつ持たれつの明るい鍋山社長です!
COMPANY PROFILE
- 社名
- 有限会社なべやま
- 業種
- 製造 緑茶
- 事業内容
- オーガニックの抹茶、ピーマン、大麦若葉チップの生産
- 提供価値
- オーガニック品の生産製造
- 本社
- 鹿児島県 志布志市 有明町伊崎田3350番地5
- 活動エリア
- 鹿児島県(遊びの誘いなら全国どこへでも)