

PROFILE
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企業名
医療法人BLESS
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お名前
菅原孔太
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生年月日
1986年2月27日
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出身地(都道府県)
秋田県
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出身校
岩手医科大学
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あだ名
コータ
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キャッチコピー
弱くて強いポジティブメガネ
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夢
日本の歯科界に希望の灯を
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人生成分6つのキーワード
漫画、歯医者の息子、素直、能力開発、仲真、その他
CEO STORY

上記であなたを紹介してくれた方はどのような存在ですか
同じ大学の2つ上の先輩です。学生時代からものすごく仲が良くて、2人ともはっちゃけて遊んでいました。笑 同じ歯医者・経営者として今でも仲良いのですが、彼は弊社の倍以上の売上を誇っていて、私よりも先に本当の意味で「経営者」になった方です。マーケティングやマネジメントなど、いつもいろいろなことを教えていただいているので、他己紹介と言われたときには、真っ先に彼が浮かびました。あと、私よりも書くのも話すのも圧倒的に上手なので、他己紹介もきっと面白く書いてくれると思います。笑

どんな学生でしたか
ろくな学生ではなかったですね。歯医者になるための大学なので、みんな歯医者になろうと勉強していたのですが、私は「最終的に歯医者になれば何でもいいでしょ!」と軽い気持ちで考えていました。勉強もほとんどしなかったので、親から勉強して欲しいとお願いされるくらいでした。でも、今では自分できちんとお金を稼いで生きているので「あの状態からよくここまで頑張ったな」なんて感慨深く考えちゃいますね。

学生時代から社長になるまでの道のり(経歴)を教えてください
母親が歯医者で、幼い頃から「将来は歯医者になるんだよ」とずっと言われてきました。大学進学では何の疑いもなく歯学部を選び、その後歯医者にはなれたものの、仕事が全然楽しそうに思えず…。まだ社会に出たくなかったので、逃げるように海外留学をしました。その一方で、学生時代に一緒に遊んでいた友人たちは、歯医者として厳しい先生のもとで修行を積んでいたり、大学院で勉強を続けていたり、実家の歯医者で働いていたりしていて、そんな姿をSNSで見ているうちに、「このままだと、彼らと同じレベルで話ができなくなってしまう…!」と危機感を抱いたのです。留学を終えるとすぐに、厳しい先生のもとに弟子入りしました。これまで遊びきった反動で、ものすごく勉強したい!という気持ちが自然と沸き起こってきたので、すべての経験が今の自分にとって必要なことだったんだなと思っています。

最近感情が動いたエピソード
先日、1人の社員が結婚を理由に退職したいと伝えてくれました。卒業後東京で働いていましたが、地元で働きたいと5年前に入社してくれた人です。当時の医院は私と社員の関係性が最悪でした。苛立ちを表に出し、社員を否定し、医院のビジョンは曖昧で、コロコロ方針が変わる、不安しかない組織でした。その中でもずっと辞めずにいてくれた社員です。私がいろいろなことを学び、医院をよくする過程で様々な壁を一緒に乗り越えてくれました。まさに、今の医院を創り上げた立役者の1人で、一番気にかけた社員だと思います。その子が、東京の彼氏との結婚のために退職を伝えてくれました。その時に私の心には「感謝」と「幸せになってほしい」という気持ちだけでした。
送別会は盛大にやろう、とか結婚式は全員で乗り込んでやろう、とか考えていたらもう泣いていました。その社員に「できることならずっとここで働いていたい。こんなにいい歯科医院はない」と言ってもらえたことが本当に嬉しかったです。もうすぐ退社だと思うと寂しい気持ちで泣きそうになってしまいますが、彼女の人生に少しでも価値あるものを与えられるよう、残りの期間を本気で関わっていこうと思います。

汗と涙の塩(CEO)味エピソード(経営における最大の危機)
留学後、厳しい先生のもとで3年間修行を積み、実家の秋田の歯科医院に戻るものの、秋田では関東で修行してきたことが全く通用しない状況でした。例えば、私が何か新しいことを提案しても、この地域では浸透していない考え方や治療法だからと、社員にも母親にも反発され、やりたいことが全くできない状態で。そのうちやる気もなくなってしまいました。患者さんが来るまで院長室に籠っては、タバコを吸いながら漫画を読んだり、患者さんが来るとつい舌打ちをしてしまったり、完全に腐っていましたね。笑 そんなモチベーションだったので、売上も上がらず、経営も次第に赤字に。勉強会に行っても、インプットだけで、現場にアウトプットすることを諦めていました。

経営危機をどのように乗り越えましたか
こうした状況を、大学時代の先輩に話す機会がありました。いつも相談に乗ってくださる仲の良い先輩なのですが、そのときは私の適当な受け答えもあり、ブチ切れられてしまったのです。「あなたより先に勉強してきた自負もあるし、力になれることもあると思って今までいろんなアドバイスやフィードバックをしているけど、あなた自身がそんな適当な考えだったら、もう今までみたいに付き合えないし、同じステージではものを見られないね」と言われてしまいました。この言葉を聞いた私は、「自分の適当な考えのせいで、大切な人を失ってしまうかもしれない」と我に帰り、一人で抱え込んでいた悩みの根っこまで、全てさらけ出して話してみたのです。このことがキッカケで、『甘ったれた歯医者の息子』から『歯医者を経営する経営者』に変わろうと思えるようになりました。患者さんには、自分が提案する治療の価値を伝えるべく、真摯に話し、ときには朝から晩までひたすら患者さんに話をするだけ、なんて日も。それでも、少しずつですが変化が見え、私の治療法を選んでくれる患者さんが増え、私も全力で治療に向き合うようになり、それを見たスタッフも少しずつ新しい治療の価値を理解してくれるようになりました。どれだけ自分が良いと思っていても、他人を変えるのは難しいものです。めちゃくちゃ時間はかかりましたが、自分がコントロールできる範囲内で、やれることを全力でやってみた結果、少しずつ変化している実感があります。

社員とのエピソード(名物社員紹介)、社員への思い
社員との関係性は、最初は全く良くなかったです。部下は指示すればついてくるものだと思っていたし、どんな仕事も完璧にやるのが当たり前だと思っていて、いかに効率良く使えるかと、機械のように考えていました。しかし、社員は私よりもずっと長くこの医院に関わっていて、地域の方々の健康と幸せを真摯に想い、働いてきました。だからこそ、私が掲げる方針や治療法では、彼らが今まで大切にしてきたものをないがしろにされると感じてしまったのです。でも、私のやりたいことが、患者さんにとって良いものであると、少しずつ理解を得られるようになると、根底は同じ気持ちであることに気付き、みんなで同じ方向を向けるようになりました。「社員の大切なものを大切にする」と、私の考え方も大きく変わりました。

リーダーシップのスタイル
私自身は、リーダーシップが全然ないと思います。先頭に立って社員を引っ張っていくパワーもないし、未来のビジョンを明確に描けるひらめきも乏しいし、適性検査を受けてみても、経営者特性ではなかったんです。笑 だからこそ、社員と同じ位置に立って、一緒に肩を組んで進むようなスタイルを大切にしています。このリーダーシップだと、抱えられる人数にも限界があるので、大きな企業や組織には向いていないと思いますが、少なくとも、医院では幸せになれるスタイルだと自負しています。

事業を通して実現したい夢
私の歯科医院は人口約1万5000人程度の田舎にありますが、全国の歯科医院の中で売上トップ10%に入っています。当初はこんな場所じゃ自分のやりたいことはできないだろうと諦めていましたが、自分自身の考え方を変えて取り組んできた結果、全国上位の売上を出せるまでになりました。しかし、日本全国ではたくさんの歯医者さんが、「売上が上がらない」「患者さんが少ない」「親子の関係が上手くいかない」「やりたいことがやれなくて、若い先生が地方から出て行ってしまう」など、かつて自分自身が抱えていたような悩みに直面している事実を知ったのです。だからこそ、自分自身の経験を伝えることで、こういった状況を変えたいと思っています。その意味も込めて「日本の歯科界に希望の灯を」という夢を掲げています。

夢を実現するために武器となる社長の強み、こだわり
素直さですね。自分の能力が足りないということもわかっているし、自分より周りの人の方ができることが多いのも知っているので、プライドがほとんどありません。昔は、なけなしのプライドで体をガチガチに固めていましたが、そんなものは捨てて、やれることを素直にやっていったほうが、自分の人生が良い方向に進むんです。これを受け入れられる素直さが、私の強みだと思っています。

社会貢献、地域貢献、SDGsに関して実行していること
医院では、『人生が豊かになる歯科治療を追求する』を合言葉にしています。そして、患者さんの人生が豊かになるためには、まず自分たちの人生を豊かにしなければなりません。だからこそ「自分は良い人生を生きているな」と心から思いながら働いてほしいと社員たちには伝えています。これまでの私の経験や私たちの事業を通して、この地域の方々がより良くなることを根底に想いながら、社員やその家族、周りの方も幸せになることで、全てひっくるめて地域貢献に繋がっていると思っています。

自社の強み、面白い制度
自社の強みは、社員の人間性です。うちの社員は、「患者さんのために」という想いが強い人しかいないんです。
誰かのためにと頑張りすぎて、自分を犠牲にしていることもあるので、「あなたが幸せにならないと」と私がつい注意してしまうほどです。笑 私なんかよりもはるかに、患者さんの細かなところにまで気を使えるので、患者さんの感情面をしっかりカバーしてくれています。そこに私のロジカルな治療説明が加わると、すんなりと受け入れてくれるんです。スタッフがいるから、新しい治療にも一歩踏み出してもらえるので、本当に助かっています。

若者に望むこと、共に挑戦したいこと、メッセージ
絶対、素直になったほうが良いと思います。例えば、自分がやりたい仕事で成功している人の言うことや自分が目指している人の言うことは、絶対に聞いたほうがいいです。その日のうちに取り掛かる、期限を決めてやる、学びを得て人間性や能力を高めていく、などやり方は多々あります。それら全部を含めて、未来ある若者に言葉を送るとすれば『やったほうがいいことは、やったほうがいい』これは私がたくさんの勉強や人生経験を通して、最後に辿り着いた座右の銘です。
誰しもが「これってやったほうがいいのかな…」「どうしよう…」なんて悩むことがあると思いますが、頭の中で「やったほうがいい」と思ったことに対し、ただ素直になるだけなんです。やらない言い訳をかき集めるのではなく、シンプルにやったほうがいいなと思ったことには、とにかく行動してください。

家族へのメッセージ
自分が幸せな状態とは、自分の周りの人が幸せな状態のことです。例えば、友人が仕事で悩んでいれば、なんとかならないかと同じように悩みストレスを感じるし、悩みが晴れればすごく幸せです。家族で考えた場合も同じで、家族の幸せは私の幸せなので、私が幸せになるためには、家族みんなのことを幸せにしたいと思っています。
COMPANY PROFILE
- 社名
- 医療法人BLESS
- 本社
- 秋田県
- 活動エリア
- 秋田、全国
- 業種
- 医療・福祉
- 事業内容
- 縁ある人の豊かな人生をサポートする
- 提供価値
- 人生が豊かになる歯科医療
- ホームページ
- https://bless-sakura.com/
- 採用情報
- (新卒、中途、アルバイト、パート、、など)