PROFILE
企業名
株式会社オールドギア
お名前
分部 光治
生年月日
1967年4月9日
出身地(都道府県)
大阪府
あだ名
わけちょう
キャッチコピー
ユーズドタイヤの暴れん坊将軍
夢
縁運勘人
人生成分6つのキーワード
熱過ぎる情熱、サーフィン、大切な家族、友人、
果てしない夢、健康部活、特技
サッカー部
CEO STORY
Q1
どんな学生でしたか
大阪市西成区で育ちました。西成区は『じゃりン子チエ』の世界で、小学校の運動会には知らないおっさんが応援に来るような下町です。チエと同じ小学校に通い、先輩には赤井英和さん・亀田史郎さんがいました。高校時代はいわゆる「ヤンチャ」でしたが、本当の「ワル」ではありません。アメリカンテイストに興味を持ち、中学3年生からサーフィンにはまりました。こういう時代だったので、私が特別変わっていたわけではありません。幼稚園のころから体が大きくて(現在180cm)、目立つから前に押し出されるタイプ。でもそれが嫌なわけではなく、いざというときにはリーダーシップを取っていました。
Q2
学生時代から社長になるまでの道のり(経歴)を教えてください
高校卒業後、ルートセールスの営業職をしていました。あるとき、30代の先輩から給料明細を見せられて「これだけやっても、たった○○円や」と言われました。私は、1年目で新規顧客獲得全国ナンバーワンでしたが、もらえたのは3000円の金一封。「自分のお客を増やしても、大変なだけやで」と先輩に言われたこともあり、転職を決意しました。2年目、不動産会社に転職。ときはバブル経済。物件はどんどん売れて、仲介手数料もかなりもらえました。しかし仕事が楽しいと思ったころにバブルが崩壊。その影響で会社も倒産し別の不動産会社に転職しました。その会社では飲食店やカラオケ、高利貸し、ラブホテルなどの多角経営をしてバブル崩壊を乗り切っていました。このときの社長にビジネスとは何かを教わり、若くして社長職に就けたと思います。また、当時賭け事にハマってしまい、1500万円の借金を作ってしまいました。何とか返済しましたが、助けてもらったのがこの社長。骨を埋めるつもりで3年以上働いていましたが、あるとき私が行ったトラブル処理が納得いかなかったようで、それを機に退職。辛いこともうれしいことも多く体験して、独立を決めました。23~24歳でした。独立して最初に始めたのが、分部銀行というか、高利貸し業でしたが、借金を作ったときに助けてくれたただ1人の友人が、「そんな仕事は向かないから、やめろ」と。また、結婚して子どもがいたのですが、小学生に上がるタイミングだったので、子どもに胸を張れる仕事をしたいと思い、辞めました。次に始めたのが、子ども服の販売。インターネット販売がない時代。アメリカに住んでいる友人を頼りに、製品を取り寄せました。私自身も30代前半で、サーフ系の服をわが子に着せていたので興味がありました。オープン当初は3日で製品がなくなるほどの盛況ぶり。ラルフローレンやGAPが日本上陸前でした。ロサンゼルスに年6、7回買い付けに行っていました。楽しかったのですが体力的にしんどいなと感じたことと、センスを常に磨かないといけないので、長く続けるのは無理だと思いました。兄が自動車業界で働いており、関東のタイヤ業界を紹介され見学に行きました。「車好き」ではないけれど、人と関わる仕事は好きだし、事業を始めることに。最初は割合うまくいくんですけど、その後努力しなかったので、苦労しました。
Q3
最近感情が動いたエピソード
年下の友人(40代後半)が急死しました。将来についていろいろと語り、新たなスタートを切りたいと言っていた3日後でした。私にとって仕事のウエイトは最も高いですが、友人や家族、健康も大事です。これらのバランスをどのようにとっていけば良いか考えるきっかけとなりました。
Q4
汗と涙の塩(CEO)味エピソード(経営における最大の危機)
危機はあまりないです。感じていないだけかもしれません。でも最近、古参の右腕とも言うべき社員が退職しました。悩みましたが、前を向かないといけないですからね。また、3年目でキャッシュフローがマイナスになったこともあります。中古業は、毎年仕入れ先を見つけないといけないので、大変でした。
Q5
経営危機をどのように乗り越えましたか
右腕が退職した時、従業員があたふたしていたので、落ち着かせるのが私の仕事でした。残った業務の8割を従業員に振り、残り2割は私が引き継ぎました。キャッシュフローがマイナスになった時ですが、私は、前を見る力が強すぎて振り返ることはあまりしない、ブレーキを持っていないようです。でも、それが強みにもなっていると感じました。年商100億円200店舗を目指すには「俺についてこい」みたいな尖った三角形の経営も必要かと。ただこれからは、尖った三角形から正三角形になれるよう、経営改革が必要だと思っています。
Q6
社員とのエピソード(名物社員紹介)、社員への思い
「俺にかなう社員はいない!(笑)」でもね、社員はかけがえのない存在です。彼らを通して人の大切さを学びました。家族だと思っています。しかし年齢を重ねて、それまで父親的役割だったのが祖父的役割に変わってきたなと感じています。わが子4人は成人して、孫も3人いますし。
Q7
リーダーシップのスタイル
「俺についてこい!」です。背中を見せ、一歩踏み出す大切さを伝えていけたらと思います。
Q8
事業を通して実現したい夢
タイヤ販売という、何も知らない世界に飛び込みました。「縁、運、勘、人」これらが私を助けてくれました。特に「人」に対しては、感謝しています。恩返しする意味で業界を盛り上げることが夢です。
Q9
夢を実現するために武器となる社長の強み、こだわり
リーダーシップかな。そして「人」が好きなところ。人の流れに身を任せるのが得意です。高利貸しの仕事を経験したからか「人」がよく見えますね。ウソをつく人って、わかるんです。
Q10
社会貢献、地域貢献、SDGsに関して実行していること
町おこしをしたいと思っています。周囲にお金を落とし、豊かな生活を送る人が増えれば良いですね。また、以前から中古ホイールを扱っていて、限りある資源を大切にしていきたいと思っていました。海に行くと必ずゴミ拾いをしています。私の姿を見て、家族も拾うようになりました。会社で「ゴミ拾いをしなさい」と言うと指示になってしまいますが、1人が動いて口に出すと、世の中は変わります。常に口に出すことで、従業員の気付きになってくれればと思います。
Q11
自社の強み、面白い制度
景気に左右されにくいことです。EV(電気自動車)化は進んでいますが、タイヤはこれから10年は問題ないので、安心して前へ進めます。また中古業もやっていますが、やはりブレが少ないのも強みです。
Q12
若者に望むこと、共に挑戦したいこと、メッセージ
30歳までは、お金を貯めるより経験を積んでほしいです。海外へ行ったり、いろんな人と会ったり。私は、子ども服販売がきっかけで海外に目を向けるようになりました。英語は話せなかったけど、違う世界を体感できました。
Q13
家族へのメッセージ
何度も仕事を変えたことを、受け入れてくれたことに感謝です。私が自由にさせてもらった分、家族にも自由に生きてほしいです。妻とはこれからもすてきな思い出を作っていけると良いですね。また、親にとっては子どもの幸せが全て。子どもには「こうすべき」とは言いたくないので、自分で答えを出し、枠にとらわれない生き方をしてほしいです。
COMPANY PROFILE
- 社名
- 株式会社オールドギア
- 業種
- 卸売、小売、自動車関連
- 事業内容
- 人を繋ぎ笑顔を創造する
- 提供価値
- 出会いと感謝
- 活動エリア
- 全国