

PROFILE
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企業名
株式会社サン食品
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お名前
飯沼雅浩
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生年月日
1969年5月14日
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出身地(都道府県)
京都府
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出身校
京都栄養医療専門学校
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あだ名
ジャイアン
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自分の名前の由来
母親の弟が、姓名判断を行う人で、その方に付けていただきました。いま思えば、雅子さんの雅に、浩宮さんの浩で、高貴な名前ですね。
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キャッチコピー
最強のギャップ萌え社長
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夢
全国に美味しい笑顔を届けたい!
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社名の由来
サンは太陽という意味です。太陽のような食品を作りたいという思いで付けられていたと思います。自社の西京焼きのブランド「雅幸胤(がこういん)」は、兄弟の名前から一文字づつとっています。
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人生成分6つのキーワード
野球、異業種交流会、ゴルフ、パーソナリティ、長男、その他
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部活、特技
野球部、ゴルフ
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趣味
ゴルフ、旅行
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尊敬する人
父
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好きな映画
トップガン
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人生のバイブル
稲森和夫著『京セラフィロソフィ』
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テーマカラー
ブラック(会社はホワイト企業)
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ゲンかつぎアイテム
毎月1日の月参り
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パワー飯
お肉全般
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好きなお菓子
カール
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底力の源
自分に携わっている人みんな
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カラオケ十八番
松山千春の曲
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苦しいとき励みになった経営のテーマソング
ZARD『負けないで』
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自分を動物に例えると
クマ
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好きなファッションブランド
ARMANI
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子どもの頃の夢
プロ野球選手
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生まれ変わったら何になりたい
鳥、空を飛びたい
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休みの日の過ごし方
ほぼゴルフ
CEO STORY

上記であなたを紹介してくれた方はどのような存在ですか
私を紹介してくれたのは、新卒で入社したアイリさんです。社会に出たばかりですし、歳が私の息子と同じくらいなこともあり娘のように感じています。社員を家族だとすると、長女ではなく、次女か三女になるのかな。

どんな学生でしたか
学生のときは、とにかく目立ちたがり屋でしたね。「ここでこれを言ったら笑ってもらえるか?」と常にウケを狙っていました。高校時代のあだ名はジャイアン。先生にも目を付けられていました。昔からこんな顔なので見た目で判断されることが多く、実際の性格はこじんまりしているのですが、周囲からボスのように見られていました。笑 振り返ってみると、ボスのような存在だったのは、昔から人を巻き込むことが好きだったからなのかもしれません。

学生時代から社長になるまでの道のり(経歴)を教えてください
専門学校を卒業後、父が創業した現在の会社に入社しました。社長である父の下で仕事を覚えました。父は一代で会社をやってきたこともあり、会社を譲る気がなくなかなか承継ができませんでした。ところがガンを患い、突然余命半年と告げられます。父にはガンであることを知らせなかったので、本人は会社に戻るつもりでやる気も満々。そのまま他界してしまったときは、困り果てました。その後、経営者の会に参加しながら、あれこれ試行錯誤を重ね今に至ります。

最近感情が動いたエピソード
直近で感情が動いたのは、私が監督をしていた少年野球チームの選手がドラフト会議で2位に選ばれたことです。私も会場にいたのですが「私の周りからプロ野球選手が出た」と感動しました。その選手は、小さい頃からやはりすごかったです。当時、息子とも一緒に野球をしていましたが、人数が少なかったため小学校1~6年生までで1つのチームを作っていました。ときには6年生ばかりのチームと対戦することありますから、そんなチームには勝てないですよね。そうするとその選手は泣いていました。「そういう子がプロの道に進めるんだな」と感じましたね。

汗と涙の塩(CEO)味エピソード(経営における最大の危機)
もともと個人の会社で、大きい会社とは取引してもらえないという状況でした。そこで株式会社にしたところ、様々な企業とも取引ができるようになったんです。ところが、取引先から「商品を出したかったら企画書を書いてきて」と言われ、書き方が分からない、提出期限を教えてくれないなどの新たな困難に直面しました。いつ訪問すれば良いのか分からないので仕事終わりに行ってみると「帰るのにいまさら何?」といわれることも。それでも何回か足を運ぶうちに「教えてあげるからおいで」と言ってくれるようになったんです。そこにたどり着くまでが一番しんどかったですね。

経営危機をどのように乗り越えましたか
「やるしかない」という気持ちで乗り越えました。パートや社員を抱えて仕事が回らなかったら、会社はどうなるのだろうと考えました。「仕事が取れなかったら規模を縮小していかなければならない」「会社を伸ばしていくためには仕事を取らなければならない」と、やらざるを得ない状況に自分を追い込んでいったのが良かったと思います。取引先に「帰れ」といわれても、何回か会ううちに、気にかけてくれる人や、ちゃんと教えてくれる人もできました。そのような人たちがいて、今の自分があると思っています。誰とでも仲良くできたり、嫌われてもどんどん踏み込んでいったりする性格なので、知らず知らずのうちに得している部分もあるかもしれません。

社員とのエピソード(名物社員紹介)、社員への思い
現場で働いていた経験もあったため、自分の仕事を社員に任せるのは嫌でした。「自分にしかできない」と思い続け、負担は増えていきました。ところが、ある人の「自分でずっとやっていたら、それで終わってしまうよ」という助言により頭が切り替わったのです。
実際に社員に教えてみると何の問題もなくできました。「今まで自分は何様だったのか」と恥ずかしくなりました。この経験から、代表にしかできないこと以外は、社員にどんどん任せていきたいと思っています。

リーダーシップのスタイル
分からないことは恥ずかしがらずに聞くのが、私のリーダーシップのスタイルです。“TTP”とは何か分かりますか?TTPは、「徹底的に(TT)パクる(P)」という意味です。もし、この質問の答えが分からなくても、「ああ、TTPね」と聞き流してしまうこともできます。経営者の中には、知ったかぶりをする人もいますが、分からないことはあります。私は人に聞くことを恥と感じませんし、知ったかぶりが露見したときの方が恥ずかしいと思っています。

事業を通して実現したい夢
「地域の人を巻き込みながら会社を継続していく仕組み」をつくっていくことが、事業を通じて実現したい夢です。“食”を扱う事業なので、仕事自体がなくなることはありません。事業では、製造や販売の能力を上げることが大事です。それを実現するには、地域の人に集まってもらえる会社にしていく必要があります。例えば、社内に託児所や学習塾をつくり、社員の子どもが通う。子どもたちは勉強が進み、社員も安心して仕事ができる。ここで働きたいと思う人が増えれば、人材に困らなくなります。これまで品質の良い商品を製造してきた実績があります。コストがかかっている分、少々高くても買ってもらえる信頼も得てきました。真面目な会社の姿勢は、今の時代に大きな価値として受け入れられているように感じます。このように、地域や地元の人たちと共に会社を継続していき、今後は、京都市南区から京都市、近畿、関西と広く展開していきたいと考えています。

夢を実現するために武器となる社長の強み、こだわり
人脈が、夢を実現するために武器となる強みであり、こだわりでもあります。それを痛感したのが2年前、FMのラジオ番組を始めたことがきっかけでした。これまで出会う機会がなかった人をゲストに呼ぶことになり、そこから人脈が広がり、会社を応援してくれる人が増えました。この人脈により、夢の達成が近づいたと感じています。会社を経営していると、中には足を引っ張る人もいます。たとえ引っ張られても、自分が傾かなければ良いのですが、事前に見極めることも必要です。人脈があれば、周囲から意見を聞けたり、アドバイスがもらえたりするので、やはり人を大切にしたいですね。

社会貢献、地域貢献、SDGsに関して実行していること
地元小学校の社会見学の受け入れや、社長チップスが主催している「全国高校生SDGs選手権」へ参加しています。また、料理の端材を活用したレシピコンテスト「SDGs飯プロジェクト」などを、社会貢献、地域貢献、SDGsの取り組みとして行っています。「高校生SDGs選手権」では、未来の日本を担う高校生に挑戦と教育の場を提供することが目的です。具体的には、SDGsの17の目標から、「目標12 つくる責任つかう責任」に着目し、フードロスをなくす取り組みを共に行ってきました。例えば、当社の製品である西京焼きを製造する際、魚の切り落としはごみとして捨てられていましたが、それを餃子に生まれ変わらせるレシピを高校生が提案してくれました。これからも、社会貢献を続けていきたいと思っています。

自社の強み、面白い制度
面白い制度ではありませんが、新年会は面白いですよ! 休日を利用して、社員と日帰り温泉に行きます。お昼ご飯を食べて、お風呂に入って宴会して帰ってくるという流れです。
大きなカラオケ大会もあり、仮装大会もありでいつも盛り上がります。私は仮装をしませんが、社員は白雪姫になったり、かっぱになったりしています。かっぱは、全身を緑に塗って、かなり本格的。普段の社員の姿とはまた違った一面が見られて、楽しませてもらっています。

若者に望むこと、共に挑戦したいこと、メッセージ
若者の新しい感覚を取り入れながら、一緒に会社を盛り立てていきたいですね。今朝、新卒の社員に「どうしてうちの会社に入ってきたの?」「どうしたら新卒の学生はうちの会社に来てくれるの?」と質問してみたんです。私は、「おいしいものを食べて感動を与える、そういう仕事を一緒にしませんか」というアプローチが良いのではないかとい考えていました。ところがその社員は、おいしいものはたくさんあるので、それよりも「伝統ある西京漬けを絶やさないために一緒に働きませんか」の方がやりがいを感じられると答えました。「なるほどな」と思い、その方向で発信しようと決めました。こんな形で、若者も会社も伸ばしていきたいと思っています。

家族へのメッセージ
家族には何もしていないので、その質問はつらいですね…。「仕事がなかったら家族を守れない」という気持ちもあり、家族をほったらかしにしてきた部分があります。会社がないと、社員もその家族も路頭に迷ってしまう。だから、悩みながら会社の経営を続け、外に出て情報収集する。それを楽しそうにやっているので、身内からしたら「楽しんでいるだけでしょう」と思われています。3人の息子は、小中高と野球をしていました。私も同じように野球をしてきたこともあり、今でも「とうちゃん、とうちゃん」と声をかけてくれます。男同士の絆は強いですね。一番下の息子が大学を卒業して就職したら、嫁さんとゆっくりできると思っています。これまで何もできなかった分、恩返ししていきたいです。
COMPANY PROFILE
- 社名
- 株式会社サン食品
- 本社
- 京都府
- 活動エリア
- 京都府
- 設立
- 2009年10月20日(1968年3月設立)
- 社長就任
- 2013年(2代目)
- 業種
- 製造業、西京焼き
- 事業内容
- 業務用魚類切り身の加工、焼き物・加工食品卸販売
- 提供価値
- 安心・安全を第一に、自分達が食べられない物は作らない!
- 社員数
- 27名
- ホームページ
- https://sunsyokuhin.com/
- 採用情報
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新卒、中途、アルバイト、インターン