岡山県
株式会社マグリット
代表取締役社長
羽原 俊秀
YOSHIHIDE HABARA
世界中をパーティーで笑顔にすること。
ずばり「世界中をパーティーで笑顔にすること」です!!まずは日本全国をパーティーで元気にしていきたい。人間が楽しいと感じることに「人と食事をする」ことがあります。私たちの考えるパーティーは「2人以上の人間が楽しく食事をすること」です。マグリットで生まれた新しい時代のパーティーは、日本の強みである「料理とおもてなし」、ニューヨークの強みである「パーティー文化とエンターテイメント」この2国の強みを融合することで生まれました。このパーティーこそが、これからの時代を元気にしていく新しい文化だと確信しています。ITが発展するとその反動で人間のストレスは増加します。それを軽減することもIT業界の使命だと思うのです。IT業界には、もっともっとパーティーという産業に着目し、投資して欲しいと願っています。事業を通じて実現したいことの1つに「ウェディング業界をパーティー業界に変えること」があります。IT業界とコラボレーションすることで実現すると信じています。
PROFILE
企業名
株式会社マグリット
お名前
羽原 俊秀
生年月日
1962年3月27日
出身地(都道府県)
岡山県岡山市
出身校
東京国際大学商学部商学科卒業 New York University Management Institute Food and Beverage Management受講
あだ名
ちゃーちゃん、はばちゃん
自分の名前の由来
唯一無二の才能を持った人になって欲しいと父親が付けてくれました。
キャッチコピー
NO PARTY NO LIFE!!
夢
世界中をパーティーで笑顔にすること。
社名の由来
不可能を可能にするベルギーの画家「ルネ・マグリット」が名前の由来です。
人生成分6つのキーワード
挑戦、苦手克服、コツコツすること、嫌いを好きになる、常に上機嫌、
部活、特技
剣道、ベース演奏
趣味
人と会うこと、2人以上の人と食事をすること(パーティをすること)、ピラティス、ヨガ、筋トレ、会社のトイレ掃除(時々出張先でも)、瞑想、ファスティング
尊敬する人
イアン・シュレガー氏(アメリカのホテル王)、丸山敏雄氏
好きな映画
何と言っても「グレイテスト・ショーマン」!!、ミッションインポッシブル
人生のバイブル
万人幸福の栞
テーマカラー
児島のネイビー
ゲンかつぎアイテム
ネイビーのペン、天河大辯財天社(神社)の金の鈴
パワー飯
黄身だけの卵かけご飯
好きなお菓子
サラベスのパンケーキ、スターバックスのシナモンロール
底力の源
子どもたち
カラオケ十八番
歌は苦手でですが「君がいるだけで」練習中
苦しいとき励みになった経営のテーマソング
クイーンの『We Are the Champions』、マライやキャリーの『HIRO』
自分を動物に例えると
白くま
好きなファッションブランド
バーニーズニューヨーク(セレクトショップですが、、)
子どもの頃の夢
旅館の社長
生まれ変わったら何になりたい
映画監督、パーティーデザイナー
休みの日の過ごし方
人に会うこと。神社参拝。
VIDEO
CEO STORY
Q1
あなたをよく知る人物(家族・従業員・友人など)にあなたを紹介してもらってください。(他己紹介)
私は羽原社長には、入社以来16年近くお世話になっています。特に魅力を感じるのは、今の時代にマッチした柔軟な考え方と行動力です。経営やビジネスにおいて、常に「変化にどう対応していくか」が大変重要なポイントだと感じております。弊社のようなブライダル業界には、慣習や暗黙のルールが多くあり、今こそ変革が必要になっています。そんな中、還暦を迎えられた社長自らSNSやオンラインなどの技術を学ぼうと行動され、私たちに情報をいち早く届けてくださいます。ビジネスだけでなく、若いスタッフの考え方も柔軟に捉え、今までは当たり前だった教育の仕方も一新し、数年前から「怒らない」教育を自ら実施されています。お陰で、私が見てきた16年の中でも、スタッフ同士、最も良い関係性の中で仕事に励むことができています。
Q2
上記であなたを紹介してくれた方はどのような存在ですか
管理部長 南 雄大
僕が最も信頼できるスタッフです。言い換えると期待を裏切らない分身のような人。コロナ禍では誰よりも毎日を一緒に過ごした家族を超える存在です。大学生の時にマグリットでアルバイトをしていたことがきっかけで新卒採用。アルバイトから通算すると今年で入社16年目、現在37歳。サービススタッフから、エンターテイメントマネージャー、プランニングマネージャー、総支配人を経て、現在、最年少の経営幹部で管理部長として活躍しています。
常に新しいことに挑戦する能力は抜群で、数々のプロジェクトを成功に導いています。単に現場の責任者というだけではなく、プロデュース力にも長け、プレゼン能力、プロ顔負けの映像技術もあり、2022年には韓国フォトスタジオのプロジェクトを立ち上げました。また、現在、マグリット専用アプリ、Z世代のためのウェディング「Annipa」の開発など、あらゆる面で会社の先頭に立ち会社を引っ張っていく、マグリットのスポークスマンであり、プロデューサーであり、僕の右腕的な存在です。
Q3
事業内容を詳しく教えてください
前身は昭和21年(1946年)に創業した小さな旅館です。その後、瀬戸大橋が開通した1989年には500名の団体客が宿泊できるまでの大型施設に成長。しかし、1995年の阪神淡路大震災をきっかけに宿泊業は壊滅的になりました。それをきっかけにウェディング事業に業態変更。その後、2000年には宿泊業を廃止し、現在は、パーティー事業を中心にウェディング事業、イベント事業、フォト事業、グリル事業、プランニング事業をする企業になりました。ニューヨーク在住時(1986年からの3年間)の人脈を生かし、ニューヨークのパーティー文化と日本のおもてなし文化を融合させた独自のウェディングスタイルを開発。ニューヨークマガジンが選ぶベストウェディングプランナーを何度も受賞したマーシー・ブルームをはじめ、アメリカのホワイトハウスの専属パーティーデザイナーで活躍したレニー・レイノルズ、ハリウッド女優や富裕層のパーティーを手掛ける著名なウェディングプランナー、パーティープランナー、イベントプロデューサーたちを延べ20名以上招聘し、ウェディングやパーティーのノウハウを積み上げてきました。また、ニューヨーク・ハーレムから、月替わりでシンガーやピアニストを招聘し、約2年間でウェディングパーティーでのサプライズ演出を実現。これをきっかけにマグリットのエンターテイメントが急速に定着していきました。心に残るエピソードとして、ニューヨークから招聘した女性シンガーと男性ピアニストがたった1ヶ月で恋に落ちて結婚することになり、いったん帰国。半年後、なんと!!二ューヨークから約50名のゲストを招待し、ザマグリットでウェディングパーティーを実施してくれました。理由は「ニューヨークにマグリットはないから!!」。これらの経験がノウハウになり、ウェディングのコンサル事業部を立ち上げ、全国約23社のホテル、式場、レストランのリブランドを手掛け、さらにその経験が企業パーティー、個人パーティー、イベント、グリルなどの商品開発につながっていきました。2022年12月から新たに本場韓国チームとコラボしてフォトスタジオ事業をスタートしています。
Q4
どんな学生でしたか
小学1年の頃「大きくなったら何になりたい?」と聞かれたら「うちの旅館を継ぎます!!」と迷いなく答える子供でした。これは親の戦略勝ちだと思っています。笑 比較的大人しかった小学生時代。強くなりたくて剣道を始めましたが、中学校に剣道部がなかったため続かず、当時大学生だった従兄の影響で中学2年の時にクイーンの来日コンサートに行ったことがきっかけでエレキベースを始めました。 高校生時代はバンド活動に明け暮れる毎日。大学時代には、勉強もそこそこに、ダイヤモンド社が発行する隔週週刊誌「Car&DriverとFM Station」の編集部でアルバイトをしながら、バンド活動をする日々でした。ヤマハのコンテストに出たり、アルバイトがてら地方のCMの演奏をしたりと一時はプロになりたいと思ったこともありました。友人が就職活動を始めた頃、僕は東京の広尾の料亭に料理修行に行くことを決めていましたので、少しでも料理の勉強をしようと池袋の某居酒屋の店長に頼み込んで調理場に入れてもらい経験を積んでいました。 振り返って、初めてアメリカに行ったのは中学2年生の時の短期留学。約2週間の滞在でしたが、その経験がアメリカへの憧れのようなものを感じたきっかけだと思います。
Q5
学生時代から社長になるまでの道のり(経歴)を教えてください
旅館の経営者である父と母が苦労する姿は、小さいながら子供の心に深く刻まれていました。特に苦労したのが板前さん(料理人)の扱いです。当時の料理人はガラの悪い人が多く、母親が困っていたのをよく見ていました。そのため「家業を継ぐ前に自分が料理の勉強をしておけば料理は作らなくとも共通語が持てる」と思い、知り合いを通じて歴史ある広尾の料亭「羽澤ガーデン」で料理人の修行をしました。当初、女将さんに何度も断られながらも、父親と何度も頭を下げに行き、4度目ぐらいに受け入れてもらいました。予想通りとても厳しいところで、坊主頭にしてセッタを履き仕事をする毎日。徹夜で41時間調理場に立ちっぱなしの日もあったほどです。そこで約2年余りの修行を終え、岡山に帰るのが嫌で、脱出するようにロサンゼルスに短期留学。3ケ月で帰るはずでしたが、ニューヨーク大学の英会話学校に行くことにしました。ニューヨークまでは、友人と車で移動。約5,000キロを8日間で走りましたが、その経験はその後の人生で大きな自信につながったと思います。その後、同大学で飲食産業をそこそこ勉強しながら、ニューヨークの有名エレキギターブランド「サドウスキーギターズ」の日本輸出の仕事を手掛ける傍ら、リットーミュージックの非常勤インタビュアーや、オリジナルのエレキベースを製造販売する『サウンド・トレード』を立ち上げました。このベースは30名を超える国内外の有名ミュージシャンが愛用しています。ただ、ニューヨークの経験で最も今の仕事に影響を与えている体験は「クラブ」での体験です。人間を心地良くさせる何か分からない魅力がそこにはありました。取り分け、人気があってなかなか入店出来ないサパークラブに「ネルズ」というお店がありました。またまたラッキーなことにこの店の会員にしてもらえたことで、ほぼ毎日のように無料で入店でき、3年間で通算800回近くここに通いました。この経験こそが、様々なパーティーを作り出す源泉になっていることは間違いありません。ニューヨーク在住3年を経過したころ、ウォールストリートのホテルから正社員の仕事の話がありました。ちょうどその頃、父より「旅館経営が思わしくないから早く帰国してほしい」との連絡を受け、折角立ち上げた『サウンド・トレード』は人に譲り、ホテルの正社員の仕事も断り、家業の旅館に帰ることを決断しました。ここから、弟との二人三脚ストーリーが始まります。先代が期待していた瀬戸大橋景気はわずか1年で終わり、売上が激減。瀬戸大橋開通に向けて投資した増改築の借金が重くのしかかります。弟が金融機関交渉を担当し、1年に及ぶ借入れ交渉の末、1億円の追加融資と固定金利8%のメインバンクの借り換えによる財務改革で乗り越えました。1995年1月17日阪神淡路大震災の影響(交通機関の麻痺)を受け、岡山県内の旅館が次々と廃業するなか、婚礼事業に注力。年間2組だった婚礼を約400組までに成長させ、婚礼業績アップの実績から全国23店舗の婚礼再生プランニングを手掛け、宿泊業から完全撤退した2000年に社長に就任しました。
Q6
汗と涙の塩(CEO)味エピソード(経営における最大の危機)
「失敗のデパート」これはある友人が僕に付けたあだ名です。それほど、危機と二人三脚で生きてきた人生。1つの危機でも大変なレベルだったのですが、それが仕事に関してだけでも6個以上あります。ここにプライベートの危機を入れると10は楽に超えます。一般的に危機は笑いごとではないのですが、それがラッキーにつながった経験が僕の自慢です。どんな大変な状況の経営者でも僕と会うと「こんな人でも経営しているんだ!!」と元気に明るくなる。そして、それがきっかけでコンサルタントの仕事をスタートし、24社のコンサルをした実績があります。24社のコンサル後の売上増加額は約70億円になりました。一般の人が危機だと感じることを何度も経験してきたことが、僕の誇りです。ここに代表的な6つの危機を紹介します。覚悟して読んでください。笑
「第1次危機」
1989年私の入社当時(27歳)は、先々代と先代(祖父と父)が瀬戸大橋開通による観光客増加を期待し、計12.5億円の借入を実行。隣接地を買収し旅館を増改築しましたが、期待とは裏腹に、瀬戸大橋景気は一年で急速にダウンし、売上は年間1億円単位で減少していきました。売上の3倍を超える多額の借金、高い支払利息(1部は固定金利8%でした)、3億円を超える累積赤字という最悪の財務状況でした。その上、スタッフの平均年齢は56歳という超高齢化した状況。最悪の入社スタートでした。
「第2次危機」
1994年夏、西日本渇水が連日全国ニュースに取り上げられたため、かき入れ時の夏休みの家族連れのお客様がほとんどなく状況は悪化の一途。さらに1995年1月17日阪神淡路大震災により山陽新幹線、高速道路が寸断され、交通機関が麻痺し宿泊客はほぼ見込めない壊滅的な状況となりました。
「第3次危機」
2000年、メインバンクとサブバンクが相次ぎ破綻し、債権は整理回収機構へ移行しました。これによって、金融機関からの資金調達の道は完全に閉ざされ、回収一途の金融機関でしたので、その取り立ては凄まじいものがありました。
「第4次危機」
2002年11月29日、整理回収機構の全国一斉差押により、11月の婚礼42組の売上が凍結されました。
「第5次危機」
2016-2017年、栃木の直営店の地主が店舗を引き継いで、5年目に急遽契約延長をしないと言い出し、ここでの売上2億5千万円が入らないことになり、その影響で、金沢の直営店を売却。1年前に地元のレストランから引き継いだ店舗を急遽閉鎖、オープンしたばかりの東京サロンも閉鎖し、売上が一気に3分の1まで落ち込みました。
「第6次危機」
2019-2022年、 コロナパンデミック。 これは弊社だけではないので第5次までの危機とは少し意味合いが違いますが、文化やしきたりが変わるほどのインパクトが婚礼業界にはありました。しかしながら弊社はこの危機を逆手に取り、新しい商品開発に挑戦しています。
Q7
経営危機をどのように乗り越えましたか
余りにも危機が多いため、どう乗り越えたかは書ききれませんが、ポイントだけご説明したいと思います。
【第2次危機】
1995年1月17日淡路大震災発生。山陽新幹線、高速道路が寸断され、宿泊予定はすべてキャンセル。交通機関復旧の目途が立たず、宿泊客の見込みは壊滅的な状況。
新たな収入源を模索するなか、年間2組だった結婚式に注力。他社との決定的な差別化を図るため、ニューヨークのパーティー文化に着目し、ニューヨークの現役プランナーからノウハウを学び、日本のおもてなし文化と融合させ、独自のウェディングスタイルを構築。7年目で396組の婚礼を獲得。
【第3次危機】
2000年メインバンクとサブバンクの相次ぐ金融機関の破綻により、債権は整理回収機構へ移行。金融機関からの資金調達の道は完全に閉ざされた。
2001年宿泊部門を廃止し結婚式場へ業態転換。過去の婚礼実績から、新たにウェディングの再生プランニング会社『株式会社グレート・プランニング』を設立。
本業の式場運営にあわせて、北は岩手県、南は宮崎県全国23店舗の再生プランニングを手掛ける。2015年整理回収機構の負債を自力で完済。
【第5次危機~第6次危機】
さらに直営店を売却することにより負債を一掃。メインバンクを取付け、通常金融取引になり、現在は金融機関の絶大な支援の中で経営しています。
Q8
最近感情が動いたエピソード
ウェディングをはじめ、人生の節目に立ち会う僕たちの仕事は、感動のシーンに出くわすことが数多くあります。創業77年にもなりますと2世代にわたって弊社で結婚式をされる方も珍しくないです。そんな中今まで経験したことのないとても感動する出来事があったので、ご紹介したいと思います。昨年新卒で採用した木下奈美というウェディングプランナー希望のスタッフがいます。実は彼女のご両親は今から25年前に弊社マグリットで式を挙げた新郎新婦さん。この話を聞いた時に「ほんとに!!」と思わず叫んでしまったのを覚えています。ご両親が結婚式をした同じ式場で結婚式をしたいというのはありそうな話なのですが、ご両親が結婚式をした会社に就職するという事がとても感慨深くありがたいことだと思い、心が熱くなったのを思い出します。木下は、神様からの特別なギフトのように感じています。現在、彼女はすでに多くの担当を持つ施行のプランナーで、経営者、先輩スタッフからの期待度がとても高くバリバリ活躍しています。
Q9
リーダーシップのスタイル
忘れられないエピソードは、2020年に第1回緊急事態宣言が発令されてからの事です。 マグリット全社員一致で決定実行したこと。これこそが社員との思い出深いエピソードのひとつです。 今まで経験のないパンデミックで、婚礼、宴会は約半年先まですべて延期。中にはキャンセルもありました。「お店は開けているもののお客様はいない。まさに開店休業。これでは売上が全くない。(実際ほぼ0円でした)」結婚式場の多くは料理のテイクアウトに着手しました。 しかし、僕たちは全社員で集まり考えました。「今、僕たちが本当にすべきことは何なのか?」 「確かに今、毎日、お客様はお店にはいない。でも、いつか結婚式が出来る日が来ると信じて予約してくださっている新郎新婦さんがいる。きっと新郎新婦さんも辛いはずだ。今、僕たちに出来るのはその未来のお客様に精一杯のエールを送ることだ!!」 第1弾は3月に結婚式をした新郎新婦と予約をしてくださっている未来の新郎新婦に花束とメッセージを送ることにしました。170束の花束と手書きのメッセージを全社員で箱に詰め、クール宅急便で送りました。 それから数日して、メールやライン、お手紙などが次々と届きました。御礼と共に多くのお客様の言葉の中には「マグリットさんこそ大変だと思いますが、頑張ってください。」という激励のメッセージ。これには本当に勇気づけられました。 これがマグリットの「コロナ禍の戦い」のスタートでした。 それから4ヶ月間は、毎月、新郎新婦さんに何かプレゼントを贈ることになりました。特製のドレッシングやソース、オリジナルのマグカップなどをお送りしました。 この時に改めて僕たちは、僕たちの使命と役割に気付きました。 「世界中を笑顔にすること」これこそが僕たちの使命であり役割です。 僕たちの根底には常にある思いがあります。 それは「人を喜ばせると同時に自分自身を喜ばせること。」 若い社員にはこれを念頭に、仕事を楽しんで欲しいと思っています。
Q10
リーダーシップのスタイル
「逆体育会系」という言葉はないかも知れませんが、敢えて言うなら弊社はそうなるかも知れません。基本的なルールがあります。それは「上機嫌でいること」そして「怒らないこと」。簡単なことのようですが、実際はとても難しいものです。もしかしたら、怒る方が簡単かも知れません。 僕は5年半前から、マグリット1階の男子トイレを掃除しています。基本は素手とタオルを使って便器を磨きます。仕上げは塩水で床を拭き上げます。そして、エントランスも。これは僕にとっては「瞑想」に近いものがあります。目的は平常心を養うためです。そして、会社全体から心地良い「気」を出すため。 昔の調理人は、いつも怒ってばかりいました。まるで怒ることがカッコイイみたいな錯覚。でも、今のマグリットの調理場からは怒鳴り声は聞こえません。 僕は真のリーダーシップとは「やさしさ」だと思っています。「甘い!」と思われるかも知れませんが、そうではないのです。本当の「やさしさ」とは「強さ」から出ると信じています。だからこそ「やさしさ」と「厳しさ」は同居できるのです。 僕たちの仕事は幸せをプロデュースすること。安定した気持ちがないと良い仕事はできません。僕は敢えて、リーダーシップのスタイルを「やさしさ」だと言い切りたいと思います。
Q11
事業を通して実現したい夢
ずばり「世界中をパーティーで笑顔にすること」です!!まずは日本全国をパーティーで元気にしていきたい。そう考えています。人間が楽しいと感じることに「人と食事をする」ことがあります。これは古事記の時代から変わってはいません。私たちの考えるパーティーは「2人以上の人間が楽しく食事をすること」です。マグリットで生まれた新しい時代のパーティーは、日本の強みである「料理とおもてなし」、ニューヨークの強みである「パーティー文化とエンターテイメント」、この2国の強みを融合することで生まれました。このパーティーこそが、これからの時代を元気にしていく新しい文化だと確信しています。特に社会のデジタル化が進み、世の中はだんだん乾いてきています。世の中に潤いを取り戻すことも、この新しいパーティーがあればこそ実現すると思っています。ITが発展するとその反動で人間のストレスは増加します。まさに目覚ましいIT発展の副産物です。それを軽減することもまたIT業界の使命だと思うのです。それはSDGsの1つである「作る責任、使う責任」の1つでもあります。IT業界には、もっともっとパーティーという産業に着目し、投資して欲しいと願っています。国内には約2,600店舗のウェディング施設があります。斜陽産業と言われるウェディング業界。事業を通じて実現したいことの1つに「ウェディング業界をパーティー業界に変えること」があります。これはかなり大きなプロジェクトになりますが、IT業界とコラボレーションすることで実現すると信じています。
Q12
夢を実現するために武器となる社長の強み、こだわり
繰り返しになりますが、僕たちの一番の強みは、マグリットで生まれた「新しい時代のパーティー」にあります。日本の強みである「料理とおもてなし」、ニューヨークの強みである「パーティー文化とエンターテイメント」、この2国の強みを融合することで生まれました。そのパーティーはすでに岡山のみならず、全国の多くの都市で実現済みです。これまで約30年に渡り、パーティーを実践で研究してきた独自のノウハウは僕たちの大きな強みです。そして、そのパーティーを実現するための有能なブレインが全国に多くいることはとても強い武器です。それは日本のみならず、海外にも多く存在しています。パーティープランナー、ウェディングプランナー、フローリスト、設計士、グラフィックデザイナー、イラストレーター、フォトグラファー、スタイリスト、ミュージシャン、ダンサー、シェフ、マジシャンなどなど。彼らこそがまさに僕たちの宝であり、最強のパートナーです。
Q13
社会貢献、地域貢献、SDGsに関して実行していること
「地域社会への貢献」としては、結婚式場(特に全国店ではない)は地域の活性化と少子化の防止に役立っていると自負しています。人と人とを繋ぐ地域社会を作る職場を目指しています。少子化対策などの活動も手掛ける公益社団法人日本ブライダル事業振興協会では、約25年に渡り、理事及び中国支部長を務めております。過去には調査研究委員長も務めておりました。10年前に現会長と岡山ウェディング協議会を立ち上げ、現在副会長を務めております。さらに本年2023年10月、ウェディング交流会おかやま(仮称)を立ち上げ、第1回は10月23日(月)にザマグリットで開催される予定です。また、モナコの慈善活動団体に約2年に渡り支援しており、微力ですがNPO法人タブララサのキャンドルイベントに協力させていただいています。「作る責任・使う責任」では、(使う責任)⇒商品を無駄無く使う婚礼やステーキイベントで出た端材を使用したオリジナルカレー、デイヴィット・モリスン・カレーを開発、現在レトルト商品化に向けて準備中です。(作る責任)⇒ビアホールをバイキングからテーブルビュッフェに変えたことにより、食材ロスを無くすことを実践しています。マグリットが取り組んだことではないのですが、統括部長 兼 調理長の佐藤竜吾が個人的に活動し立ち上げた「コノヒトカンプロジェクト」は、とても素晴らしい取り組みですのでご紹介いたします。https://www.konohitokan.com/「フードロス問題」「貧困問題」を解決する為に作られた"世界一あったかい缶詰"コノヒトカン。佐藤氏はこの缶詰の牛肉の開発に携わりました。前述の通り、この活動は岡山を代表する活動になっています。また女性がリーダーとして活躍できる取り組みをしています。会社全体では女性の役職者が男性の役職者より多いことや男性社会と言われる調理場(キッチンセクション)では副料理長を始め4名の女性スタッフが活躍中です。
Q14
自社の強み、面白い制度
弊社はとても変わっている企業で様々な特徴があります。
・スタッフの仲がとても良い
・若いスタッフが多く、Z世代が全体の半数を超えています。また、女性のスタッフが多く、女性役職者も男性より多いのが強み
・スタッフのダンスパフォーマンス。パーティーやウェディングでは恒例のパフォーマンスになっています。元々ダンサーだったスタッフも。
・外国人が働きやすい環境があります。現在、キッチンチームには、3人の外国人スタッフ(カナダ人、アメリカ人、フィリピン人)が働いていてキッチン内の公用語は英語
・20代スタッフによるイベント1月開催予定。
・優秀な専門家が多く、自社で多くの事が完結する。
・再就職者が多い。
・今年で創業77年ですが、考え方が柔軟で風通しの良い社風
・「晴れの国」という異名をもる岡山県という場所も強み。岡山県岡山市でもそのど真ん中である丸の内1丁目に位置し、岡山城の城内でもある
・ニューヨークの人脈
・ニューヨーク在住の著名なウェディングプランナーやパーティーデザイナー、フローリストなど延べ20名を超えるスペシャリストが来日し、直接指導してもらっている。
・ハーレム在住のシンガーやミュージシャン、ニューヨークBIZのCEO等との繋がりがある。
以下、スタッフの意見です。
・パーティーにおいてできないことがない。外部に依頼しなくても大抵のことはできる。
・多種多様なパーティーができる。
・スタッフの夢が叶いやすい。夢に近づくための自由度が高い。
・ウェディングに対する思いが強い。ゲストを満足させる思いが強い。
・お客様の自由度が高い。パートナーを含めたスタッフ同士仲がいい。
・仕事が楽しい。パーティーが飽きない。
・ウェディングが好きなスタッフばかり。部署での依頼内容でできないことがない。
・旅館DNAという抜群のおもてなしの精神と料理。
Q15
若者に望むこと、共に挑戦したいこと、メッセージ
新しい時代の「パーティー」を一緒に創り上げ、それを世界に向けて発信したいと思っています。僕自身がそうであるように「そうなりたい!!」を徹底的に実現して欲しいと思います。 このパーティーを中心にした、新しいビジネスモデルの店舗「未来型公民館」が全国に166個必要だと思っています。ということは、166人の地域に密着した社長が必要です!!ぜひ、挑戦して欲しいなと思います。 来年ぜひ挑戦してみたいことは、Z世代が考える新時代のパーティーを募集し『マグリットパーティーアワード2024(仮称)』を開催したいと思っています。グランプリは、企画したアイデアをマグリットが全面バックアップの元、実際にイベントを開催しそれをプレゼントする。 この活動が若い世代の新しいコミュニティになると期待しています。
Q16
家族へのメッセージ
今は亡き両親へ。
本当に大切に愛情いっぱいに育ててくれてありがとうございました。深く感謝しています。自分が親になって深くそう思います。僕は今、僕が育ててもらったようには、子供たちにしてやれていないです。親のお手本のような人でした。これからもお手本だと思って精一杯努力して子供たちに出来る限りをしてやります。
あまり親孝行出来なかったけど、母親だけには今年の3月に死ぬまでの5年ぐらいはちょっと親孝行出来たかな。メモが見つかって、何枚にも「俊秀君、親切にしてくれてありがとう」って書いてあって、びっくりした。ペンが持てないから、よろよろの字だったけどうれしかったな。
子どもたちへ。(大策、ひかり、秀聖)
こんなハチャメチャな人生を送る父親なのに、ぐれることもなくのびのびを育ってくれていることに心から感謝しています。3人に共通する点はやさしいこと。そして、こんな僕にまで温かくやさしく接してくれてとても感謝しています。ありがとうございます。僕が逆の立場だったらきっと散々文句を言ってるだろうと思います。僕が両親にしてもらったように、これからは今までできなかった分も含めて、しっかり子供孝行しようと思います。
妻の佳代子へ。
どんな状況の時でも一緒にいると不思議と心が休まります。会社がどんな時でも、僕がどんな無謀な挑戦をする時も包容力を持って、温かく見守ってくれてありがとうございます。僕の良き指導者であり、いつも感謝しています。コロナ禍で収入が減ったことできっと不安な日々を過ごしていたんだろうけど、いつも落ち着いていてくれたことはとてもありがたいことでした。どんな時もいつも平常心(内心はそうでないかも知れませんが)でいてくれることをほんとにすごいなって思います。自分に厳しく、いつも健康に気を使い、ストイックなほどまでにトレーニングや食べものに気を配っている姿に影響を受け、僕自身、過去一番健康な状態でいることも佳代子のお陰だと思っています。いつもありがとうございます。これからは今まで以上に僕の出来る精一杯の恩返しをしたいと思います。心から感謝します。
Q17
社長の推しポイント ※社員さんからのコメント
・ フランクな人柄 です。フランクな人とは、率直な人、気さくで気取らない性格の人のこと。まさに社長だなと思う部分があり、“社長”という肩書きだけを聞くと、近寄り難いイメージなのですが、マグリットの“社長”はとてもフランク。スタッフの意見をしっかり形にしようとしてくれ、身近に感じることの出来る社長の人柄がとても素敵だと思います!
・社員を大切にしてくれる、心がとても温かい社長です。いつも笑顔で、わたしたち、ひとりひとりに声をかけてくれます。わたしたちの成長を願い、挑戦を与えてくれます。発想がユニークで、知識も豊富でいらっしゃるので、私自身、勉強させていただいています。
・推しポイントはお掃除のスタッフさんと一緒にお掃除をしている所です✨
お忙しいと思うのに、皆さんと元気に仲良くお掃除をされてる姿をみて、いつも私も頑張ろう!と元気づけられております。
・常に上機嫌であり、社員の挑戦するチャンスを多く与えてくれるところです。
・いろんなことに挑戦されるところ。スタッフ思いで様々なことを経験させてくれるところです!
・社長は、家族のように社員を大切にしてくれます!私たちが挑戦したいことをさせてくれる皆のお父さんのような存在です。ひとりひとりの個性をしっかりみてくれて、たくさんの経験を積ませてくれます。社長の明るい性格だからこそ社員みんながついていきたいと思っていると思います。
・「成長し続ける」だと思います!人から言われることも聞き入れられる器というか「素直さ」が他の社長様にはない羽原社長の素晴らしき推しポイントだと思いました。そのお陰でマグリットはいつまでも変化し進化し続けることが出来ていると(偉そうに申し訳ありませんが)思います!自分を貫き通す方が楽だし、カッコ良く見えたりするでしょうが羽原社長はしっかりと僕らの意見を聞いて反映してくれていると思います!
・スタッフとの距離感が近く、いつも気にかけてくださいます。また、各パートナー企業の方や、お客様ともとても気さくに話されており、私自身がそうなりたいなと思う社長です。新しいことへのチャレンジと機動性がとても高く、いつも私たちが考える一歩、二歩先を見られているので、しっかりついていけるようにしたいと考えております。その行動力と夢を語る言葉が、いつも「この方とはどこで繋がったのだろう?」と驚くような方とご縁を頂くことにいつも驚いています。
・私の社長の推しはいつも笑顔で優しいところです!なのでマグリットはとてもアットホームでいい職場なんだと私は思います☺️
・どこまでも人を楽しませ、喜ばせて下さるスペシャリストだと思います!
・彼は外国人労働者を大切にしており、彼らを助けています。
・社長の推しポイントは柔軟な発想力と行動力です。何でそんな事思いつくの!と言うような面白いアイデアや、普通だったらやらない様な事を思い切ってやってしまう行動力が大好きです。これからも付いて行きたいと思える、尊敬出来る存在です!
・新入社員、若い世代のスタッフとも直接コミュニケーションを取り、現場にも自ら赴いて耳を傾ける物腰の柔らかさ、です!
・「ソフトな外見・柔らかな物腰」と「芯の強さと常に前を向き続ける強さ」を絶妙なバランスで持ち合わせる社長です。行動の人でもあり、経験をスタッフに語り、スタッフの成長を促し、スタッフの成長に喜びを感じている社長です。
・センスフルで全てのスタッフに優しく、慈愛の心で全ての人を虜にしていく、THE MAGRITTE 羽原俊秀社長のご紹介をさせていただきます。羽原社長はスタッフそれぞれの事情と状況を汲み、常に柔軟な思考でご提案をくださる素晴らしいリーダーです。また、アクティブで普通なら会えないと思ってしまう様々な方々とも人脈を広げ、「会いたい人にはどんな人でも会える」という信念で人生を自らの手でつくっていく背中を私たちに見せてくださいます。
そして、素晴らしい出会いは私たちにも繋げてくださり、仕事の範囲内だけではなく会社やスタッフの人生にと活かそうとしてくださいます。1人ひとりの人生を長く見据え、つねに大きな期待と前向きな言葉をかけてくださいます。そして何か問題が起こった時には、その問題にしっかりと焦点を当て迅速にご対応くださるリーダーシップを発揮されるので安心してついていくことができます。個性的なチームがTHE MAGRITTEとしてひとつにまとまるのも、ひとえに羽原社長の人徳のなせる業だと実感しています!
COMPANY PROFILE
- 社名
- 株式会社マグリット
- 設立
- 1946年10月24日
- 社長就任
- 2000年4月1日
- 業種
- 飲食サービス業
- 事業内容
- パーティー、ウェディング、イベント、グリル、フォト事業の運営
- 提供価値
- HAPPY!!
- 本社
- 岡山市北区丸の内1-5-8
- 活動エリア
- 岡山県
- 社員数
- 77名(アルバイト含む)
- 採用情報
- https://magritte.jbplt.jp/