

PROFILE
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企業名
株式会社エコ・プランニング
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お名前
吉田 孔顕
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生年月日
1984年1月10日
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出身地(都道府県)
三重県
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出身校
兵庫県私立英知大学
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あだ名
よっしー
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キャッチコピー
建設業で多様性を体現する男
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夢
未来の新しい価値基準と社会のワクワクを創り出す
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人生成分6つのキーワード
留学(アメリカ) 事業承継 HIPHOP 仕事 メジャーリーグ 父親
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部活、特技
野球部
CEO STORY

どんな学生でしたか
苦労が好きじゃない、努力が嫌いな学生でしたね。何でも何とかなると考えていました。進学校へ入学するために中学受験をしたので、小学生まではがんばっていましたが、そこからは甘えていましたね。何事もプラス思考でやってきました。あとは、今でもそうですが、野球が好きです。高校のときは部活には所属していませんでしたが、休みの日には草野球をしていました。ポジションはショートです。大学卒業後は4年ほどアルバイトをして、2009年にアメリカに1年間語学留学をしました。南米や韓国など、いろいろな国の人がいましたね。多国籍の人たちの中で生活したことで、日本の物差しで考えなくて良い、自己表現が大事ということを学びました。日本に窮屈さを感じていたので、楽しかったです。

学生時代から社長になるまでの道のり(経歴)を教えてください
アメリカ留学から帰ってきてから、妻の故郷である中国で働こうと、現地の日系企業に応募しました。最終面接まで残ったのですが、結果的に落ちてしまったんです。そこで、実家が会社を経営しているからそこに入れば良いと、安易な気持ちで吉田工業に入社しました。最初は現場作業を経験しましたが、その後営業が大事だからと、子会社のエコ・プランニングの営業職に就いたんです。すると、いろいろな企業課題がみつかり…、行政処分を受けました。そのとき「おまえ、とりあえず代表やっとけ」と言われ、急きょ代表になったというのがいきさつです。社長になったのは、突然のことでした。

最近感情が動いたエピソード
最近感情が動いたのは、NCAA(全米大学体育協会)のレスリング大会で全米チャンピオンになった、アンソニー・ロブレスさんのお話です。彼は右足がなく生まれてきた黒人の選手ですが、障がいを理由にせず、お母さんにも厳しく育てられました。「人は、どう生まれたかではなく、どれだけ価値のある人間になれるか」が大事だという言葉を残しています。「人間に不可能はない」というメッセージに感情が動かされました。誰もが「こんなことできないでしょ」と言う中で、「自分の信念を持って取り組む」という姿に強く共感します。尊敬する人の一人にアフリカ系アメリカ人メジャーリーガーのジャッキー・ロビンソンがいますが、彼も同じように、一般的には不可能だと思われていることを、信念を持ってやり遂げる人だと思います。

汗と涙の塩(CEO)味エピソード(経営における最大の危機)
経営における最大の危機は、代表になった後に再び行政処分を受けたことと、赤字になる工事を受注してしまったことです。行政処分については、不条理だと感じる部分もありました。でもその出来事を通じて、いざというときにそばにいてくれる人と、いてくれない人がいることが分かり、人を俯瞰して見られるようになりました。経営者は最終的に孤独です。「自分で決断して自分で動くしかない」という覚悟ができましたね。もう一つの危機は、2億5千万円の受注額に対して、支出が2億7千万になってしまったことです。会社がつぶれると思いました。見積もりをしたとき、たとえうるさく思われようとも、内容を把握して指示を出すべきだったと反省しています。

経営危機をどのように乗り越えましたか
行政処分を受けたときは、同じような体験をされた方にどう対策を取ったら良いか聞きに行き、経営危機を乗り越えました。それに加えて、会社のダメージを少しでも減らすため、法律を勉強しました。赤字の工事を受注したときは、業者さんを直接訪問して頭を下げ、支払いの分割をお願いしたんです。当然怒る業者さんもいました。一方で、理解していただける業者さんもいました。毎月資金繰りをしながら、2年かけて会社を立て直しました。金額のスケールも大きく、自分が経験していないことばかりだったので、人からのアドバイスが一番ためになりました。叔父や父親、気心の知れたお客様、同じ業種の経営者さん、交流会の主催者さんにも助けてもらいました。

社員とのエピソード(名物社員紹介)、社員への思い
名物社員は、父親の代から働いていている、お母さんみたいな存在の事務員さんです。「財布持った?」「これ忘れてない?」など、私だけでなく、他の社員さんにも声を掛けてくれます。みんなとても助かっていますよ。他にも、「今日は何時から予定が入っていますが、間に合いますか?」とか、「明日はこういう仕事の内容が入っていますよ」など、仕事に関することも注意してくれます。私がちょっと目を離すことがあれば、「工場でこういう問題があります」と報告してくれるので、本当にありがたいです。日常のことから細かい仕事の内容まで、常に社内に目を配ってくれる貴重な存在ですね。

リーダーシップのスタイル
あまり怒ることなく、理詰めで淡々と進めていくのが、私のリーダーシップのスタイルです。指示を出すときも、「これは決まったので、こうしてください」と、感情を出すことなく常に冷静ですね。とはいっても、理論だけでなく、本当はもうちょっと人の感情を動かすようなリーダーになりたいと思っています。やっぱり理屈だけでは人に動いてもらえないと、最近よく感じます。人が何か物事を決断する際は、感情が大事な部分もあります。熱く語りかけて、人に行動を起こしてもらえるような、そんな人になりたいですね。でも今は、自分の中で「こうあるべき」というのをまだ探しているところです。

事業を通して実現したい夢
世界中のごみ問題を解決することです。日本は環境的に恵まれていて、ごみの問題が日々の生活に直結することはありません。一方世界では、ごみ問題によって、今日のご飯が食べられないという国がいっぱいあります。それらの国に私たちの技術やノウハウが役に立つのではないかと思っています。最初に進出する国は世界200カ国ある中でどこが良いかと考えていたのですが、あるきっかけでペルーに進出することになりました。三重県には自動車工場があり、ペルーから出稼ぎに来られている方が多くいます。私たちの工場にも派遣会社が入り、従業員として働いています。その派遣会社の社長がペルーの方なのですが、事情があって帰国することになってしまいました。それならばペルーで事業を展開しようと“軽いノリ”で始めることになったんです。これを足掛かりに、夢を叶えていきたいと思っています。

夢を実現するために武器となる社長の強み、こだわり
視野の広さや人と違う考え方ができるというところが、夢を実現するために武器となる強みだと思っています。順応性という部分ですね。妻は中国人ですし、アメリカで学んでいたこともあり、環境や経験の中で自然に身に付いた強みだと思います。もともと人と違うことをするのが好き。それに、どうしても人と違う考え方をしてしまいがちなので昔から土壌はあったのかもしれませんね。その強みを生かして、今展開しているペルーの事業を進め、世界中に展開していきたいと思っています。

社会貢献、地域貢献、SDGsに関して実行していること
先ほどお話したペルーでのごみのリサイクル活動です。ペルーでは、日々ごみを拾って生活している人がいます。裸足でごみを探している姿を見て、私たちにできることはないかと考えました。ごみ以外にも雇用や地元の経済問題もあります。私たちの事業を通じて、それらを解決していけるのではないかと思っています。現在行っているリサイクルを通じてごみを減らすことで、困っている人たちの役に立ちたい。私たちの技術を使って、一人でも多くの人の助けになれば良いと考えています。

自社の強み、面白い制度
自社の強みは、解体工事とそれに伴う廃材の処理までをワンストップで行えることです。これは他の解体業者さんにはありません。通常であれば、お客様は解体工事会社と廃棄物処理業者の両方を探さなければなりません。その分、お客様の業務量が増えて、負荷がかかります。さらに、お客様はごみの処理について分からないことが多いため、勉強しなければならない部分もあります。そんなとき、解体工事とごみの処理の両方ができる私たちは、いろいろなアドバイスができるんです。その他にも、契約を複数しないで済んだり、見積もりの額を抑えたりできることが特長です。

若者に望むこと、共に挑戦したいこと、メッセージ
「ルール通りにやるのって面白くないよ」と若者に伝えたいですね。若い方は、既成のやり方にとらわれがちではないでしょうか? 「こういわれたのでこうしました」という若者が多いように思います。常識とかルールにとらわれないでほしいなと。自分でゼロから作る楽しさや、無の状態から生み出す面白さもあると思っています。新規事業や新しいサービスもそうですが、会社を良くするためにどうすれば良いか、私もゼロから考えることがあります。その楽しさを知っているからこそ、若者にも味わってほしいですね。そもそも日本は恵まれています。他の国では、日々の生活もままならない人がいっぱいいるので、現状に感謝をすることも忘れないでほしいと思います。

家族へのメッセージ
今は会社がまだ発展途上なので仕方ないけれど、何年後かにはもうちょっと楽になるから我慢してくださいと、家族に伝えたいです。実は、給料が少ないといわれています。自分自身が自分の力で会社の規模を大きくしたわけではないので、その分、家に入れるお金をだいぶ抑えているからです。また、下の子がドバイにある超高層ビル、ブルジュ・ハリファに行きたいと言っているので、連れて行ってあげたいですね。高い建物が好きで「モンゴルに世界一高いビルを建てたい」と言っています。ぜひ叶えてあげたいです。大阪のあべのハルカスへは行ったので、次は世界へ。家族みんなでドバイへ行くのを楽しみにしています。
COMPANY PROFILE
- 社名
- 株式会社エコ・プランニング
- 本社
- 三重県
- 活動エリア
- 三重 愛知 大阪 全国
- 設立
- 平成10年4月13日
- 事業内容
- 総合建造物解体業 土木工事一式 リサイクル再生業 産業廃棄物収集運搬業、産業廃棄物処分業 特別産業廃棄物収集運搬業、特別産業廃棄物処分業
- 提供価値
- 業界の常識を越えて常に変化し続ける
- 社員数
- 36名(専属従事者50名)
- ホームページ
- https://www.ecopla.jp/