◎中学1年生からの同級生の方からのメッセージです。
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池谷君とは清風中学に入学した時からの付き合いで、私の2つ前の席に座っていました。坊主頭でクリクリの目をした小さな身体の印象でした。清風コンビと言われた西川君と共に体操部4人の同級生で入学初日から集まっていましたが、その時から池谷君が皆を引っ張っていくタイプだったと記憶しています。出席番号の近い私たちはすぐに仲良くなり、特に中学3年間は良いことも悪いことも共に経験してきました。高校3年生のソウル五輪での活躍時は、清風名物である円形校舎に集まりテレビ観戦したのを覚えています。30歳を前に集まった同窓会のときゴルフ談議で盛り上がり、10年ほど前からはお揃いのユニフォームを着てチーム戦に出場しています。中学1年の時の出席番号3番・4番・5番・6番で、窓側の席に一列に並んだ私たちが40年経った今でも楽しく集まっていますが、池谷君のリーダーシップのおかげで何度か予選を突破し、北海道や九州で行われる決勝戦にも参戦できました。今年53歳を迎える私たちはそろそろ限界を感じておりますが、池谷君だけは今なお「どこまでも現役やで！」と皆を鼓舞してくれています。

中学1年の時からの同級生で、同じ中学のクラスメイトです。当時出席番号順、名前順に座席が決められていまして、僕が出席番号4番で、彼は3番でした。5番や6番の子とも仲が良く、そのメンバーと今でもゴルフで試合に出るなどしています。高校を卒業して、会わない時期もありましたが、10年後に同窓会で彼らに再会し、また付き合いが始まり出した感じです。同級生の彼らは基本ゴルフのメンバーで、その中でも彼は、幼い頃から気心の知れた幼馴染、そんな相手です。今は家族ぐるみで、僕のいいところも悪いところも知っているなんでも話せる存在です。

体操しかやっていませんでした。体操は4歳から始めて、一般のクラスから小学3年の時に本格的に選手コースへ入り現役を引退するまで体操人生です。中1の夏頃、膝を剥離骨折する大きいけがをしたり、スキーの実習で足のスネの骨を折ったりと医者からは「もう体操はできません」などと言われていました。でも僕自身、そんなの全く気にしていませんでしたね。足を失ったらできませんが、大きな怪我で骨折しても復活して体操している人がいましたし、折れたくらいで体操ができなくなるなんてありえないから「ヤブ医者だ」と思っていました。小学5年の時に、体操で生きていこう、飯食っていこう！と決めていたので、怪我ばかりしていましたが体操を諦めるという選択肢はなかったですね。体操一色の学生時代でした。

現役を引退して会社を作りました。22歳の時です。会社を作ったらもう社長です。当時大学を卒業したら芸能界に入ると決めていたので、体操を引退した次の日から芸能界の仕事をしていました。芸能事務所のホリプロに入り、自分の個人事務所も作り、ホリプロのマネジメントのもと仕事をいただいて活動をしていました。そして2001年に体操教室を運営する会社を設立し、今年の春で23年目になります。最初は女子大の体育館を間借りしてのスタート。5年後に今の体操教室の体育館を建てました。一番大変だった時期は毎月100万円以上赤字の経営状態で、なんとか必死にやってきた感じです。

最近ではありませんが、僕が運営する体操教室から育った村上茉愛が東京オリンピックでメダルを獲得した時はもう本当に嬉しくて感動しました。彼女が4歳の時から18歳まで、14年間見てきましたからね。高校1年の時、彼女はロンドンオリンピックを目指していましたが、間に合わず大学に進学しました。リオのオリンピックは出ることはできましたがメダルは獲れず、大学を卒業しオリンピック3年目の東京オリンピックで見事、個人種目で銅メダルを獲ってくれました。日本の女子体操選手の中では、個人でメダリストとなったのが史上初です。僕も高校生の時にソウルでメダルをいただき、そのときも史上初だったのですが、同じ床の演技で史上初としてメダルを獲ったことも嬉しかったです。まさに親心のような感動をおぼえました。自分より人のことで幸せを感じる方が多いですね。

ただただ、資金繰りですね。体操教室で体育館を建てると言ったときは、誰も賛成しませんでした。「初期費用がかかって利益も出ないのにそんなものを作っても、必ず潰れるからやめろ」と。実際、教室の生徒を集めるのも大変でしたし、本当に体育館の建設費借金を返す為の資金繰りがものすごく大変でした。20年経って当時の借金はほぼ返済しましたけれど、またコロナで借金です。教室がなかなか開けない中、コーチたちの支払いや家賃などの固定費などがかさみ、運営は大変でした。それでも体育館を建てた当時と比べるとまだマシですが。
そんな経営状況の中、僕の周りにいてくれる人たちが支えてくれました。応援してくれる人もそうですし、中でも僕の両親が力を貸してくれました。両親には、頭が上がりませんね。今も母親が体操教室の受付をしています。教室がオープンした時から僕たち兄弟に体操をさせていましたから、教室に通わせる保護者の気持ちもよくわかりますし、保護者に対する対応も上手なので任せています。それから村上コーチですね。村上茉愛の父親ですが、体操教室のトップを任せています。村上コーチとは昔から家族ぐるみの付き合いで、僕の3つ年下の弟と同級生ですが、兄弟のように育ちずっと一緒でした。教室を始めて23年、今も支えてくれています。

先ほどもお話しした、村上コーチは僕には必要不可欠な存在です。また、僕が以前参議院選挙に出ると言った時、芸能面を支えてくれるマネージャーを探していたのですが、そんな中出会った葛川と言うすごく信頼している人物がいます。彼は、亡くなられた俳優の今井雅之さんのところにいた人です。今井さんは芸能界でも自衛隊出身のとても厳しい方でしたが、そんな今井さんについていたので、とてもしっかりしています。彼がフリーの時に運命的に出会った、全面的に信頼している右腕です。

本当に体育会系で考え方は厳しいと思います。社員と友達感覚で付き合うとかはないですし、できる人は偉いなあと思います。社長は絶対的存在というか、会社組織の中では存在感を出さないとならないと考えています。あまり笑えないですね。イメージ的にテレビでは笑っていますが、社長業になると笑わない、あまり喋らない感じです。体育会系の習性ですか、周りはよく見ていると思います。周りを見て何をするか、何が足りなくてできていないか、いつも考えることが習性なので全部把握できます。日常的に、子どもの頃から大人と一緒に練習していたからでしょうか。ある意味、厳しさの経験も財産だと思っていますので、どれだけ厳しくても僕は耐えられる自信がありますね。

まずは、体操教室・クラブを潰さないことです。やはり子ども達が体を動かせる場所を提供し、体操を通じて僕が学んできた人としての基本を教えてあげたいと考えています。子どもの頃から習うことが絶対にプラスになります。大人になってからわかっても遅すぎるので、幼少期から教えていきたいです。体を鍛えることで怪我も防げるし、脳も育ち、心も育ち、自信につながります。体操を通して精神的にも肉体的にも子どもを育てていく。
体操教室を大きくしていきたいというのは、僕の夢の1つです。もう1つの夢は、ゴルフ関係の事業展開です。YouTubeも始めました。ウェアを作ったりイベントを開催したり、プロを目指す選手達に試合の場を提供したりなど色々と活動しています。

人脈が広い！これですね。裏切られることはあっても裏切ることはない。騙されることがあっても騙すことはないです。嘘がないというか、それが強みでもあり弱みでもありますでしょうか。

YouTubeの中で、考えていることがひとつあります。それから港区でやっているハートリボン運動に賛同し参加しています。いじめ撲滅などもありますが、子ども食堂に参加したり、クリスマスにケーキを配ったりしています。また体操教室自体がSDGsみたいなものですね。ほぼボランティアみたいなもので、子ども達の未来を作る手伝いです。子どもが好きだからということもありますし、子ども達を育てることで、体操界に対する恩返しになったらと思っています。

子どもが好きということが第一です。体操教室ですから子どもたちが育つ過程を見ていけることがすごく楽しいですね。子どもの吸収力は本当に早い。まっさらに近いからこそどんな色にも子どもは染まっていきます。だからこそ育てるやりがいがある。体操をしっかり指導するだけでなくしっかりと心も育てていきます。何千人という子ども達を23年育て卒業させていますから、それが強みですね。

今の時代、本当に情報量が多い。良い面もありますが、マイナス面の方が多い。正直僕から言わせると頭でっかちな人が多いと思います。実際に体験してみないとわからないことが多いので、知識や情報だけで判断するのではなくやってみて、夢や目標を探してほしいです。失敗してもいいんです。挑戦する前から情報を取り入れ、失敗を恐れてしまうのはもったいない。失敗したって死ぬわけではないし何とかなりますから、やってみることが大切だと思います。僕は本を読まないので、僕が語っていることはすべて今までの実体験からです。

僕は褒められたことがなく怒られてばかりでした。親は、僕の褒められると調子に乗る性格をわかっていたからか、ちゃんと見抜いて厳しく育ててくれ、ありがたかったなと思っています。今も僕の事業を手伝ってくれていますが、早くお金を返さなくては。両親には照れくさくて面と向かって感謝の言葉は言えていませんが、あちこちで感謝していると伝えています。それから、子どもの頃から育ててくれた恩師ですかね。僕も指導者になったのでわかりますが、当時練習に付き合うことは大変だっただろうなと思います。本当の家族よりも長い時間一緒に付き合ってくれた先生達にも感謝しています。