【MY CEO Meeting in 大阪 】開催レポート‼

社長チップス!主催の「MY CEO Meeting」第1回が2024年10月30日(水)に大阪で開催されました。今夏開催されたZ世代に影響を与える「推し社長」を選出するアワード、「MY CEO AWARD 2024 (マイシーイーオーアワード)」。全国を7エリアに分け、エリアNo.1の社長がファイナリストとして7名選出されています。その7名の企業所在地にて、2024年10月から2025年2月までの間、社長と学生が意見交換を行うミーティング「MY CEO Meeting」が行われます。

第1回大阪開催では「地域の社長と学生が未来の会社と仕事像や働く環境について考え、双方の成長につなげること」を目的とし、コミュニケーションを深めながら討論を交わしました。
まずはMY CEO Meetingを運営する社長チップス!を代表して、esspride株式会社の代表取締役CEO・西川世一が、「学生の皆さん、積極的に遠慮なく友達のように社長と関わり、未来につながる時間を創ってほしいと思います。発言するのも行動するのも勇気がいることですが、図々しくこの時間を楽しんでください!」と挨拶しました。

esspride株式会社 代表取締役CEO 西川 世一

つぎに行われたのはトークセッション。
「就職したい会社のヒントは推し社長にあり。人を惹きつける社長の魅力とビジョンとは」をテーマに行われました。就職先選びの新たな視点として、Z世代の学生たちが共感できる社長のビジョンや魅力を重視する試みで「MY CEO AWARD2024」でBEST100に選ばれた、株式会社ウェバートンの渡邊光五氏、株式会社エースタイルホールディングスの谷本吉紹氏、錦城護謨株式会社の太田泰造氏、株式会社ブロードエンタープライスの中西良祐氏の4名が登壇しました。

ウェバートンの渡邊社長は、「私の会社では“家族と向き合う日”を設け、社員が家族と過ごすための休暇や、費用を提供しています。社員の生活や幸せを重視し、何のために働いているのかを問い直す機会をつくることが大切だと考えているからです。中小企業にとって新卒採用は困難です。日本特有の就職活動のスケジュールや一律の入社式に限界を感じており、時代にあった多様な採用の仕組みを模索しています。海外のように個別の契約条件や柔軟な就業タイミングが重要ですし、既存の形式に縛られない採用姿勢を御社では導入しています。 また、学生に対しても双方がミスマッチを回避するための対話も面接の段階で大切なことだと感じています。本日のような取り組みが、学生を惹きつけ、共に未来を創り出す力になると思います。」と話しました。

株式会社ウェバートン 代表取締役社長 渡邊 光五 氏

錦城護謨の太田社長は、「私が目指しているのは、ただのものづくりではないんです。製品の1つにゴム製グラスがあるのですが、誰もがグラスだと思って触るとゴムなのでとっても驚きます。人は新しい体験や感覚に出会ったとき、心が動きますが、このような体験を私は大切にしたいと考えています。採用は、苦戦していますね。説明会や工場見学の機会を設けても、学生は来てくれません。中小企業の製造現場って働くイメージが湧きにくいし「しんどい」「汚い」という印象があると思います。もっとものづくりの楽しさや、自分たちが作ったものが誰かの手に渡る喜びをもっと知ってほしいです。 魅力ある社長については「ありのまま」を伝えられる人ではないかと思います。学生のみなさんも、感じたことありのままぶつけてもらい、お互いに向き合える関係のほうが居心地よいし、成長できる場所になると思っています。」と語りました。

錦城護謨株式会社 代表取締役社長 太田 泰造 氏

エースタイルホールディングスの谷本社長は、「正直、私は前に出るのが得意なタイプではありません。しかし時代はアナログからデジタルへの移行期で、経営者自らが発信していくことが、大切だと感じています。SNSメディアで情報を発信して、学生の皆さんに少しでも姿を見てもらえるように意識した結果「谷本さんの会社で働きたいです!」「経営について学びたいです」と学生側から連絡がくるようになりました。ただ実際に働いてみないと分からないことも多いので、表だけの説明会だけではなく、インターンや一定期間の派遣で、会社を見てみることも勧めます。人間関係や社風を体験してもらい、学生が働きやすい環境を整えられるようにしていきたいです。」と話しました。

株式会社エースタイルホールディングス 代表取締役 谷本 吉紹 氏

ブロードエンタープライスの中西社長は、「私は、家族のような温かいコミュニケーションを大切にしたいと考えています。群れで仲良く過ごせる犬に例えて、「ワンワン経営」と呼んでいます。例えば、医療費の3割を会社で負担したり、コロナ禍には一人暮らしの社員に物資を送ったりました。誕生日は感謝の気持ちを伝えたり、ささやかですがマックカードをプレゼントしたり、みんなが自分の「居場所」と思える会社でありたいと思っています。
仕事で成長すること、給与が増えることも大事ですが、それだけでは長く勤められない。人間関係があるからこそ「この会社で頑張ろう」と思えます。私の人生観として「誰かの役に立つ」ことは重要だと思っています。役に立ち「ありがとう」を言われる人が、社長としても人としても魅力を感じると思います。」と語りました。

株式会社ブロードエンタープライズ 代表取締役社長 中西 良祐 氏

トークセッションで語られた「推し社長」たちの思いを受け、今度は会場中の社長と学生が各グループに分かれて話し合うグループディスカッション。
「どのような社長に魅力を感じるか。推し社長について」をテーマに、4グループに分かれて議論されました。冒頭から大阪ならではの社長の気さくなコミュニケーションで学生たちの緊張もほぐれ、笑いの多い展開へ。学生が自ら手を挙げて発表を名乗り出ている姿が印象的でした。

各グループの発表を紹介します。

グループ①
大学生「社長の魅力として、“背中を見せてくれる人”があげられました。会社が続く限り、会社の成長や、変化は必ずあります。そのなかで、軸をぶらさない社長の姿を学生は重視しています。もう1つは、ただ先頭に立っていくだけではなく、後ろから常に支えてくれているサーバントリーダーが魅力ある社長に感じます。会社のビジョンとして、お金を稼ぐことも、ただ稼ぐだけではなくて、どのようなことをしてお金を得るか、どのようなことでお金を稼ぐのかを考えることが大切だと思います。そのビジョンも軸がぶれない社長には、信頼をおけます。」

グループ②
大学生「私たちのグループで出た魅力のある社長は、カリスマ性をもっていることと、距離が近い関係であることです。カリスマ性を持っているというのは、目標をしっかり持っていて、大きな背中を見せてくれることです。距離が近いということは、会社のビジョンや社長の想いをしっかりと発信し、隣に立って一緒に活動してくれる人です。カリスマ性と距離が近い関係という要素は一見反対のように思えるのですが、この2つを兼ね備えた社長は最強なのではないかと、グループで意見がまとまりました。」

グループ③
大学生「学生の課題としてあげられたのが、内定が出ても学生が離脱すること。もう1つは、大手企業にはかなわないという前提があります。しかし成長したい、起業したいという学生はたくさんいます。そんな学生にとって、中小企業の援助はとても素敵な環境だと思います。そのなかで、どのような社長が魅力的に映るかというと、学生と真摯に向き合う社長です。心を込めて頑張っている事業を表向きにしっかりと発信し、事業に気持ちを全部込め、“このような学生を求めている”と、本気で訴えてくれる社長に付いていきたいと思います。」

グループ④
高校生「ワンピースという海賊漫画があります。そのルフィという主人公が推し社長の特徴を網羅しています。ルフィは、軸がぶれず、心に余裕がある人物です。心に余裕があるからこそ、社員に気を配れます。例えばですが、失恋休暇という制度がある会社があります。そのような時代にあった制度を導入できる社長は、推し社長になるのではとグループで話し合いました。」

このように、「距離が近く身近である」「考えや思いの軸がしっかりしている」「時代にあった制度やアイディアを考えつく」社長が、Z世代の推し社長としてあげられました。発表後の懇談会でも積極的に社長と話す学生の姿が目立ち、大盛況のなか幕を閉じました。

次回のMY CEO Meetingは11月26日(火)広島で開催されます。

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