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社長脳内リサーチ学生時代編

約6割が学生時代までに「社長になりたい」と意識

15.0%の社長が「問題児」だった!?
中学・高校時代の部活 1位「野球部」19.0%

全国の社長のカード付きポテトチップスをきっかけに、PRや採用、ブランディングなどを支援するプラットフォーム 「社長チップス」 を提供している株式会社ESSPRIDE(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:西川世一)は、数多くの社長に出逢う中その生態にユニークな点が多いことに着目し、「社長って何を考えているの?」「社長の人生って?」「社長が好むものって?」など、社長ならではの経験や趣味・嗜好を知るべく、毎回調査テーマを設け「社長脳内リサーチ」としてシリーズ展開しています。今回は「社長の学生時代」に関する調査結果をご紹介いたします。

調査方法

  • 方法

    インターネット調査
    (株式会社Shake hands by ESSPRIDE調べ)

  • 対象者

    全国の20~59歳で従業員数2名以上300名未満の経営者男女 100名(男性:97名、女性:3名)

  • 実施日

    2018年11月13日(火)
    〜11月15日(金)

あなたの中学・高校時代にあてはまるものをお答えください。(複数回答 n=100)

社長が中学・高校時代にどのような学生だったのかを調査しました。「学級委員長」19.0%、「部活動のキャプテン・部長」18.0%と、学生時代からクラスや部活のリーダー的役割を担っていたとの回答がそれぞれ2割近くとなりました。一方で「問題児」だったとの回答も15.0%と、意外な結果が明らかになりました。

あなたの中学生の時の通知表で、最も多くついていたものをお答えください。(単数回答 n=100)

※5段階評価:「5」最も良い、「1」最も悪い

社長の中学時代の成績はどうだったのか、通知表の点数で最も多くついていたものをお聞きしました。
「5(最も良い)」24.0%、「4」34.0%と半数以上の社長が平均以上であったことがわかりました。
最も回答割合が多かったのは「3(普通)」35.0%で、現在企業のトップとして活躍している社長も、学生時代は成績優秀だった方ばかりではなく、成績は標準だったという方も多くいるようです。

あなたの中学・高校時代の部活動をお答えください。(複数回答 n=100)

1野球部19.0%
2サッカー部14.0%
3バスケットボール部11.0%
3バレーボール部11.0%
3テニス部・ソフトテニス部11.0%
6陸上競技部9.0%
7柔道部6.0%
8バドミントン部4.0%
8軽音楽部4.0%
8物理・化学・地学・生物学4.0%

社長の中学・高校時代の部活動1位は「野球部」19.0%となりました。次いで2位「サッカー部」14.0%、同率3位「バスケットボール部」、「バレーボール部」、「テニス部・ソフトテニス部」11.0%と、TOP3は団体競技の球技が多くランクインしました。文化部では同率8位に「軽音楽部」、「物理・化学・地学・生物部」4.0%が入りましたが、全体として運動部出身の社長が多いことが判明しました。

あなたがこれまでに経験したアルバイトをお答えください。(複数回答 n=100)
また、あなたが経験したアルバイトのうち、社会人になってから最も役立つと思う(人に薦めたい)アルバイトをお答えください。(単数回答 n=100)

社長が経験したアルバイトTOP5
1飲食店店員29.0%
2軽作業28.0%
3塾講師・家庭教師25.0%
4建築・土木20.0%
5引っ越し作業員18.0%
社会人になって役立つと思うアルバイトTOP5
1飲食店店員16.0%
2建築・土木13.0%
3塾講師・家庭教師11.0%
4製造5.0%
4軽作業5.0%
4イベントスタッフ5.0%

社会人になってから役立つと思う(人に薦めたい)理由

飲食店店員

接客業など人と接する仕事は、人間性の向上に役立つから。(49歳男性/京都府)

サービス業を経験すると謙虚な気持ちになれるから。(43歳女性/埼玉県)

建築・土木

キツイことをしておけば他は天国に見えるから。(55歳男性/東京都)

塾講師・家庭教師

人に教えることの難しさを知ることができたから。(52歳男性/愛知県)

人の心を推し量るという点で勉強になったから。(41歳女性/兵庫県)

製造

日本の産業の根幹を支える作業だから。(55歳男性/埼玉県)

軽作業

効率的に作業を進めることを覚えたから。(58歳男性/愛知県)

イベントスタッフ

イベントスタッフは面白かったのでみんなに経験してほしいから。(54歳男性/京都府)

社長がこれまでに経験したアルバイト1位は「飲食店店員」29.0%、2位は「軽作業」28.0%、3位は「塾講師・家庭教師」25.0%となりました。
また経験したアルバイトの中で、社会人になってから役立つと思う、または人に薦めたいと思うアルバイトをお聞きすると、1位は「飲食店店員」16.0%で、その理由は、接客業を経験すると「人間性の向上に役立つ」「謙虚な気持ちになれる」ことが挙げられました。2位は「建築・土木」13.0%で、その理由は、現在の事業に直結しているという回答のほか、「キツイことをしておけば他は天国に見える」と若い時の辛く苦しい経験が将来役立つとの体験談が挙げられました。また3位の「塾講師・家庭教師」は自分より若い学生を相手にして、「教える」ことや「心を推し量る」ことの難しさを知ることができたことが理由として回答されました。アルバイトでの経験や学んだことが、社会人になってからの仕事や現在の経営においても、役立ったり、心の支えになっているという社長も多いのかもしれません。

あなたが「社長」になりたいと意識した時期をお答えください。(単数回答 n=100)

「社長になりたい」と意識した理由・きっかけ

小学生になる前

父親に憧れていたから。(55歳男性/滋賀県)

小学校低学年・小学校高学年

跡継ぎだから。雰囲気で。(50歳男性/岐阜県)

中学時代

家が貧しかったから。(51歳男性/山形県)

一番になりたかったから。(55歳男性/沖縄県)

高校時代

上下関係が嫌だったから。(47歳男性/北海道)

大学・短大・専門学校時代

『貧乏父さん 金持ち父さん』を読んで会社員でいることのリスクを感じたから。
(34歳男性/静岡県)

就職活動の時

自由に自分の裁量で出来るから。(44歳男性/東京都)

企業に就職してから

わがままな性格だから。(49歳男性/大阪府)

若い時の社長がいい加減で、自分がやったらもっとうまくいくと思ったから。
(56歳男性/神奈川県)

社長になりたいと思ったことはない

父が亡くなって、父の後を継いだとき。(55歳男性/東京都)

社長ではなくオーナーになりたいと思っていました。社会人になって株式投資を始めて一番強いのは大株主であると分かったので。(41歳女性/埼玉県)

「社長になりたい」と意識した時期1位は「企業に就職してから」27.0%となりました。企業勤めを経験し、やりたいことを実現するためには自分で経営するしかないという考えに至った方が多いようです。最も回答割合が多かったのは「社長になりたいと思ったことはない」。実家の事業を継いだ方が多く回答しています。親が社長だった方の場合「社長になりたい」と思うことがないか、小学生などの幼い時期に、将来自分が社長になることを意識するようです。幼少期から学生時代までに「社長になりたい」と意識していた方は58.0%となりました。

考察

前回調査「幼少期編」に続き、今回は社長の中学・高校時代を中心とした「学生時代」にフォーカスし、社長の人格が育まれた過程に迫りました。

中学・高校時代に「学級委員長」だった、「部活動のキャプテン・部長」だった、という社長はそれぞれ約2割。学生時代から優秀で人望もあり、リーダーシップを発揮していたというのは、予想通りの結果です。しかし、自称「問題児」だったという方が15.0%というのは、意外な結果でした!

中学時代の通知表に最も多くついていた評点が5段階評価の「5(最も良い)」が24.0%で、成績優秀だった社長が約4人に1人となったものの、「3(普通)」が35.0%と、成績は「標準」だった社長も多い結果となりました。

そして学生時代の中でも多くの時間を費やすのが「部活動」です。TOP10には運動部が多くランクイン。その中でも1位は「野球部」でした。
社長チップスでお会いする社長の中でも、Jリーグ発足後に学生時代を過ごした20代~30代前半の社長では「サッカー部」出身が多くなる傾向にありますが、30代後半以上の社長は「野球部」だったという割合が多いと感じます。
部活動に燃えていた社長に話を聞くと、厳しい練習の中で上下関係、協調性、チームワークなど人間関係において大切な力のほか、仲間を大事にすること、最後まで諦めない心など、人間力・精神力が鍛えられたと語ってくださいます。部活動で培った強い心が経営の糧となっているのでしょう。
また、社長同士の交流会でも部活動が共通点となって意気投合し、ビジネスにつながるという話もよく聞いています。それほど学生時代の経験や思い出は社長にとって大切なものなのでしょう。

こうした中、社長チップスは2018年シーズンにプロ野球の球団とコラボレーションし、球場を社長チップスでジャックする「社長チップススペシャルマッチ」を両リーグで数回にわたり開催しました。
社長チップスに参加している社長たちによる始球式では、野球部出身の社長がさすがの投球を披露し、ビジネスの場面とは違った少年のような姿が見られたシーンもありました。

今回、社長の「幼少期」「学生時代」の調査を通じて、社長たちがどのようにして育ってきたのか、その傾向がわかりやすく表れたのではないでしょうか。
幼少期のしつけや習い事、自ら好んで遊んだおもちゃ、品格や知性、負けず嫌いな性格など、社長としての素養を自然と身につけながら自分の得意分野を磨き、たとえ問題児だったとしても苦手をカバーする術を見つけながら努力してきたのだと想像できます。
そして様々な経験から学び、チャレンジ精神やリーダーシップを培った結果が「社長」という道に繋がっているのでしょう。
社長の人格がどのように形成されてきたのかを知ることで、強いリーダーシップや高い意欲、行動力を生み出すためのヒントが浮かび上がったのではないでしょうか。
日常の中で何を選択し、そこから何を学び実行してきたのか。ビジネスマンにとっても、これから未来のリーダーとなっていく若い世代にとっても、非常に参考になる調査結果となりそうです。